天井裏に設置したエアコンの熱を床下に引き込み、外皮を循環させて家全体を暖房する「ファースの家」の仕組みと断熱技術を応用し、屋根を常にプラス温度に保つことで、降雪が屋根面に接触した瞬間に消え失せる「雪の積もらない屋根」の研究開発を行っています。
熱ロスを極限まで抑えるために徹底的に試験・改善を行ってきたほか、ヒートポンプを利用するため電気ヒーターの25%程度のエネルギー消費効率となると予想し、エネルギー効率にも優れています。
それに、はこだて未来大学と共同開発した降雪センサー(数万円を想定)を設置することで、雪の降る3時間前に温風ファンがオンになり、降雪が止むとオフになります。
温度、湿度と気象データを複合して予測しますが、天気予報が晴れとなっていても突如して雪が降る場合がありますが、そのような場合にも反応することが確認されました。
「ファースの家」の場合は、元々天井裏にエアコンを設置しているため、少しの細工で「雪の積もらない屋根のファースの家」を作ることができます。
降雪地域を対象エリアとし、新築だけではなく、既存住宅への取りつけも可能です。
雪下ろしや雪を片づける手間がなく、雪下ろしによる転落事故の心配もなくなるなどの利点は、高齢化社会対策としても有効です。