”坪単価”を知る
同じ坪数でも、費用が3倍違うことも!?
一般的に、価格の目安として家の“坪単価”を用いることが多いですが、決まった尺度がないためいくらでも安く見せることが可能ですから、注意したいものです。
極端ですが、このような例があります。
同じ40坪を包む住宅の壁でも3倍以上もの壁面積が必要となり、外壁に面する部分には断熱材、気密材、防水材、その下には基礎工事が施されるため、同じ床面積でも壁面部分だけで3倍以上の費用がかかることになります。
小さな家ほど、坪単価は割高になる。
家の坪単価は、土地1坪(約3.3㎡)当たりの建築費用のことで、本体価格(本体工事+設備工事)÷延床面積で算出されます。
家の大きさによって異なるので面積が小さくなればその分本体価格も減少するように思いますが、本体価格に含まれる設備費用のうち、どんな家にも取りつけられる玄関、トイレ、キッチン、洗面台をはじめ、衛生設備などが減少するわけではないので、小さな家になるほど坪単価が上がるのです。
ですから、坪単価で比較するときには諸条件も確認したうえで、参考程度に活用しましょう。