高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装
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お知らせ

2013.03.01

エアコン暖房と輻射熱(本日配信の住まい新聞から)

外から帰って来た人が近くに寄って来ただけで寒いと感じることがあります。
その人が寒い空気を運んで来たのではなく、その人の体が冷えきっていたため、その熱が自分に「輻射熱」で移動して来たからなのです。
このように人間が感じている、暖かさ、寒さは、湿度の影響を受けない場合、物体から物体へその間の空気や気体を関係なく伝わる輻射熱によって大きく左右されております。
熱は、大きく分けて伝導・対流・輻射の3つの熱が存在し、伝わり方の比率は伝導が20%、対流が5%、輻射が75%と言われています。この伝導熱も対流熱も、家の床、壁、天井を温めると、輻射熱で戻ってきます。
つまり、湿度の影響を受けない場合は75%の熱を輻射によって感じていることになります。

エアコン暖房ではなかなか温まらないと思っている方も多いでしょう。
それは、前記に述べたよう人は熱の75%を輻射で感じているからなのです。
エアコンは設定温度になると自動的に活動を制御する機能(インバーター機能)が搭載されております。
エアコンの検知している温度は気温であり、私達が感じている温度とは異なっているからなのです。床・壁・天井・家具など身の周りのすべての物が暖まる前に空気が温まってしまい、インバーター機能が作動し暖房運転を制御してしまうからです。
この床・壁・天井・家具などが温まってしまえば、そこから輻射熱が放熱し、心地よい暖かさを際立たせます。

断熱性能の高い住宅では、次第に周りの物も温まり暖かく感じることができます。
性能が伴わない住宅では外部に接している床・壁・天井の部材が外気の影響を受け、その温度が上がらないため、室温が設定温度になったとしても暖かく感じることはありません。
室内を温め切れないだけなく、エネルギー消費効率を著しく悪く稼働させてしまい、温風を身体に吹き付けるため快適な暖房方法とは言えません。

どんなに高性能エアコンを使用しても床・壁・天井をしっかりと温める工夫が必要です。
それには、家の断熱性能を高めることが必須なのです。断熱性能は、冷房省エネにも貢献しますが、湿度との関係も吟味する必要があります。

本日(3月1日)配信の住まい新聞に詳しく記載しております。