高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

お知らせ

2013.05.27

エアコン・ヒートポンプの違いと効率

温暖地では既に梅雨に入る地域もあります。また、梅雨どころか真夏日から猛暑日となる地域がある一方、北海道の一部のエリアではいまだに暖房を行っております。
特にこの時期は、エアコンが活躍しそうです。

表題のヒートポンプとは、読んで字の如く「夏を汲み出す装置」と言うことになります。
年中15℃前後と言わる地中熱は、30℃もの真夏に冷房に活用、氷点下の真冬に暖房に、などと思考することは技術者なら誰もが一度は思考するものです。
その私達ファース本部も何度なく技術開発のチャレンジを行った経緯があります。
ところが費用対効果が得られなければ、ユーザーさまの利益になりません。

昨今は特に省エネやらエコブームとなっており、このヒートポンプ活用がトレンドともなっているようです。
ヒートポンプは、動力で熱を汲み出すのですが、そこで使用するエネルギーの何倍のエネルギーを活用できるかが問われます。それを成績係数と云います。

ヒートポンプのなかでは、空気から熱を汲み出し、その熱でお湯を沸かし、床暖房やパネルヒーターなどで暖房する方法があります。また冷水にして冷房することも可能です。
とてもクオリティーの高い冷房と暖房空間をつくることが出来ます。
しかし、イニシャルコストやメンテナンスコストに課題がありそうです。
イニシャルコストやメンテナンスコストを軽減されたランニングコスト(水を送るポンプモーターの電気量も含む)で相殺できるかを費用対効果で換算する必要があります。

エアコンもヒートポンプの一種です。
もっとも簡易的なヒートポンプなのがエアコンですがエアコンは、外気から熱を汲み出して空気暖房する装置です。同じく家屋内の熱を外部に吐き出すのが冷房なのです。
もっとも価格の安価なヒートポンプであるとも言えますが、ドラフト現象と言って暖気や冷気を吹き出すため、冷暖房のクオリティーに課題があります。
このドラフトを抑えるには、家の性能をフィットさせるとか、ファースの家のように天井裏に収納して、断熱層と壁面との隙間の通気層から輻射熱で冷暖房する方法もあります。

また給湯においては、エコキュートもヒートポンプの一種です。
この特徴は、冷媒ガスに炭酸ガスを用いて寒冷地域や低温時期でもお湯をつくるようにした装置です。いずれもエネルギー消費効率(基準内成績係数をCOP、シーズン成績係数をAPFと言う)が、電気1kwの消費で何倍のエネルギーを取り出せるかが私達、技術者の研究成果と言えます。

空気からお湯や冷水を作って冷暖房を行うヒートポンプのエネルギー消費効率は、およそ3.0~4.0程度。エアコンは3.0~7.0程度。エコキュートは4.0前後です。
私達ファースの家は、安定稼働時にすることで10.0程度まで効率アップできるようになりました。ヒートポンプは装置の熟知と使用方法で大きく効率が異なります。