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省エネと健康空間 ファース本部代表の日本住宅新聞コラムから
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2015.12.10
省エネと健康空間 ファース本部代表の日本住宅新聞コラムから
【北海道の断熱住宅は必然だった】
北海道内における脳疾患や心疾患を患う確率は、他の都府県より低いとのデータがある。
北海道の真冬はマイナス20℃にもなります。
そのような環境の中では、室温を常に25℃まで高くキープする慣習が出来ました。
内外気温差は45℃に達しても疾患率が低いのです。
元々北海道では、酒を呑み過ぎ、玄関先で眠り込み、朝には凍死していたとの笑えない実話あり、また膨大な燃料消費を抑えるために家の断熱性能は必然だったのです。
【高断熱住宅で疾患率が低くなる理由】
北海道の住宅は、高めに暖房温度を設定しており、これは生活風習と言うより、カラダを寒さから守る本能的要素が要因だったと思われます。真の高断熱住宅では、暖房機から発した熱が壁材、床材、天井材に蓄熱されて、その面から輻射熱で戻ってくる熱量が増大します。
つまり住む人のカラダを上下左右から暖気ですっぽりと包み込んでしまいます。
身体の血液循環に温泉効果が高まり、氷点下の外部に薄着で出ても瞬間的な寒さに動じなくなります。
身体全体の血液好循環が疾患率を低下させるのだと推察されます。
【現場主義でない省エネ基準】
本州の人の多くは、家の断熱性能を高める意識がありませんでした。公的な省エネ基準では、南下するほど家の断熱性能を低い設定になっています。
省エネ思考で家の断熱性能を地域で分けるのは、現場の状況に合わない間違った基準と断言できます。
温暖地では、寒冷地のように酔って玄関先に寝込んでも凍死する事などありません。氷点下にならない地域は、断熱性能を北海道並みなどオーバースペックの観念がありました。
【温暖地で疾患率が高いのは】
筆者は、10年間の東京生活経験があり、暖房室温20℃以下が、生活習慣となっています。常時いる居室暖房が殆どあり、それも暖房機に向かったカラダの一部のみを温めます。
暖房居室から廊下などに出た瞬間に寒気を覚え、一気に血圧上昇を起こすそうです。
夜間の睡眠時は、温かい布団から起きトイレに行く場合、心疾患、脳疾患のリスクが伴い、事実その疾患率が高くなっているエビデンスも存在します。
特に65歳以上の高齢になると疾患率は高くなります。動脈硬化が要因と思われますが、上記のようの温熱ストレスを与える事で疾患率は、いっそう高まってしまいます。
【地域密着型工務店と高齢者の関わり】
健康寿命とは、自立した社会生活を営める年齢です。人が亡くなる平均寿命よりは、10年も短くなります。数百兆円とも言われる日本人の預金の殆どは高齢者です。
その高齢者に健康寿命を伸ばすライフスタイルを提案できるのは、地域工務店の役割です。
地域密着の工務店は、地域活動の一環で地域の高齢者の方々と自然なコミュニケーションが出来る環境にあります。それは地方創生や医療費削減にも貢献出来そうです。
私達ファース・グループは、徹底したハードとソフトの組み合わせを解いています。
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