工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2014.01.27
初めての冬で寒さが気になっています
質問者/北海道恵庭市・KKさん(主婦・31歳・女)
昨年家を新築いたしました。初めての冬を迎えていますが、寒さが気になっています。高気密、高断熱住宅で、第3種換気システムなど備わっています。また、JIOの検査も受けているので安心はしているのですが…。
問題点としては、吹き抜けがあるため、部屋が暖まるのに時間がかかり、いつもパネルヒーターの前に居る状態です。吹き抜けがある場合は仕方ないのでしょうか?それとも暖房能力不足ということは考えられるでしょうか?また、リビングのソファーの丁度上に吸気口があり、冷たい風が入ってくるのでソファーに座っているととても寒いのです。耐えられる範囲ではありますが、とても不快です。吸気口は1階にはリビング・ダイニングで1ケ所、和室に1ケ所ついていますが、和室は締め切っています。これも仕方のないことなのでしょうか?それから、玄関のドアからの冷気も気になっています。玄関フードはなく、玄関ドアの内側にもドアはなくホールがあって真正面に階段があり、そのまま2階の部屋へつながっています。2階は今はフリースペースでほとんど間仕切りがありません。なので、なんとなく玄関から冷気がきているようで寒く感じます。また、玄関ドアの前に立つと特に下からの冷気が気になります。せっかくの高気密高断熱がこのドアで壊れているのではと心配です。ですが、このドアも有名国産メーカーのアルミ製断熱ドアなのです。施工不良なのか、それともこういうものなのか判断しかねています。
アドバイス頂けると幸いです。宜しくお願い致します。
本文だけで施工不良かどうかの判断をする事は出来ません。しかし、言える事は大きな吹き抜けを設けたり、開放式の間取りにする場合には、極めて高い気密性能が要求されます。
本件の場合は、このような大きな吹き抜けや開放スペースに堪えられる気密性能が確保されていなかったものと思われます。また、第3種換気の場合、侵入する冷気を吸気口を出来るだけ分散して小さくする事が肝心です。このような基本的な気密性能と換気システムが確立していない住宅であると思われます。断熱ドアは、正確に取り付けられていたとしても、土間コンクリートが、外部の冷気を熱柱(ヒートブリッジ)して玄関を冷やしてしまう場合があります。暖房設備は、その家の正確な断熱、気密性能を正確に把握して、さらにライフスタイルを加味し、必要な容量の暖房器と配置が必要となります。本件では残念ながらそのような、設計段階から、温熱環境に関する配慮が不足していたものであると思われます。
第3種換気の吸気口を分散させるか、熱交換式換気扇に取り替える。暖房器容量を大きくしてその配置を代える。吹き抜けを防ぐとか、開放間取りを変更する。など、施工者と充分に協議し、不快感のない改善補修を施すべきでしょう。