高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2014.07.14

木材の収縮?断熱材の端が…

質問者/大阪府大阪市・TYさん(主婦・36歳・女)

昨年の3月に建売住宅を購入しました。当初からフローリングの継ぎ目のところが気にはなったていたのですが、業者にこれで大丈夫です、と言われ今まできましたが、昨年末に外に接する壁と床の間から断熱材の袋の端が出てきました。業者は「たまにあるんです、木は収縮するので…」といい、みきり(?床と壁の5cmくらいの木の板)と床の間をコーキングで埋めただけで終わりました。
床とみきりの隙間は大きいところで2~3ミリありますし、隙間風も気になります。ここの隙間はこんなにあいていていいのでしょうか?また、断熱材の端が飛び出した処理は業者の行った方法で大丈夫でしょうか?
断熱材以降すごく気になって、フローリングを大工さんに見ていただいたところ、「たたきが甘いからひずんでいるんでは」といわれました。「水平が取れていないのでは」とも言われました。そういわれれば、何箇所か盛り上がっているような気もしています。この件も業者に言ったところ、「生活に支障が無いから…手作業だから仕方がない…このくらいは許容範囲、瑕疵責任はない」と、開き直っています。
階段の床鳴りなどもあり、不安です。他にも何点か業者の言うところの木材収縮のため…っていう不都合があります(階段下のトイレの壁が1センチ片側だけ下がってる、3Fの廊下の柱がよれたせいでひずんでる(壁紙屋さんがおしえてくれました)) 。
このままで、いいのでしょうか?よい対処法があれば教えてください。
フローリングの床材は、乾燥時に施工しますと生活中に漏水事故を起こしたり、住む人の生活湿度が予想以上に高い生活環境の場合、フローリングのグレードにもよりますが、膨張して膨れ上がる問題が生ずる場合があり、気にならない程度の隙間をあけながら施工する事があります。また、木材や建材の収縮で仕上げ材に隙間が出来る事は、珍しい事ではありません。しかし、隙間風が入るような2~3mmも収縮する状況を正常な施工とは言えるはずなどありません。また、断熱材の端部がはみ出る様な施工も、著しく乱暴な施工と言える思います。しかし、これが単に木材や建材の収縮だけの原因であったとすれば、業者に瑕疵責任を負わせることが大変に難しいかもしれません。現在の時点で、正常な状態に改修工事を行なうとすると、かなりの補修費用がかかると予想されます。
しかし、その要因が「たたきが甘いからひずんでいるんでは」「水平が取れていないのでは」とありますが、その場合、品確法の構造体の瑕疵担保責任の対象になると考えられます。その場合、施工者にその瑕疵責任を負わせる法律がありますので、施工業者に状況を正確に調査させて適切な対応を行わせる事が出来ます。