構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2014.10.03
基礎の一部にシミ?
質問者/千葉県長生郡・Sさん(会社員・35歳・男)
築5年が経つ一戸建て住宅に住んでおります、基礎の一部に水がしみているようなシミと、表面に、白くカビのようなものか水が乾くとシミになるカルシウムのようなものが出ています。建築先に聞くと、「地下水がわいてきているのでは?問題ないです」などと、現地調査もせずに回答してきます。確かに地下水が豊富に出る地域ではありますが、先祖代々の土地で同じところに何回も建て替えをしている場所なんですが、このようなことは見たこともありません。
建築先は、どうにかなってから考えましょうなんて言い方までする有り様です。どうしたらよいでしょう。
文面からどのような状態の水のシミなのかが判断できませんが、基礎コンクリートは、コンクリートそのものを露出させる方法とモルタルなどで、仕上げる方法があります。
いずれにしても、その水のシミの要因の多くは、外壁材の裏側に通気層があり、外壁の一部から浸入した雨水がその通気層を伝わって基礎コンクリートにシミをつくる場合があります。この場合、乾燥すれば外壁の裏面の成分が白くカビのように残ることもあり、起こりうる現象といえるでしょう。しかし、外壁の裏側の雨水は、外壁の下部に通常取り付けられる水切りによって、コンクリートに染み込ませない構造になっております。
本件はどちらなのかわかりませんが、モルタル仕上げの場合、この外壁の裏面の雨水がコンクリートとモルタルの間に浸入して、このような現象を起こす場合があります。この場合、いずれモルタルが剥離する場合があります。当然、施工者にその補修をさせることになるでしょう。
補修の費用においては、築5年の経過を辿った場合、外壁の劣化などの不可抗力も考えられますので、全額を負担させるにはかなりの困難があるものと思われます。施工者と感情的になることなく、友好的な対応を行い、できるだけ少ない負担で対処していただくことが賢明と思われます。