工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2014.01.30
家の中の湿気
質問者/青森市・NKさん(主婦・49歳・女)
新築2年、高気密・高断熱・オール電化・無垢材使用(床・天井)・ペアガラス・ホタテ貝入りの内壁で、とにかく湿気対策を依頼しました。が、曇りや雨天日には湿気がひどく、除湿しても、除湿器を止め2~3時間するとまた湿気がひどいです(湿度計が90%になります)。特に1階より2階の寝室が一番ひどく、エアコンをドライにし、朝まで作動させたままで就寝しています。
建築士に相談しても「わからない」と解決になりません。みなさん、お願いします。
気温20℃の部屋で、湿度が90%になれば露点温度(結露が始まる温度)18.3℃です。つまり、室温よりわずか1.7℃低い18.3℃以下の部分に結露を発生させます。
青森県での冬季の外気温は氷点下にまで低下することから、開口部だけでなく壁の内部も露点温度以下になっていることが考えられます。
湿度90%とは、室内で発生させる湿気量が異常に高くなっています。ライフスタイルによって室内で発生させる湿気量が異なりますが、本件の場合、湿気対策の内壁材がむしろ逆効果に移行しているように思われます。調湿内装仕上げ材として珪藻土や貝殻を素材としたものが多く使用されますが、室内で発生させた湿気を一旦吸着し、室内で乾燥したときに放出する作用があります。むしろ保湿材として作用を持って調湿材と称しております。
本件のように大量の湿気を室内で発生させますと、湿気吸着が飽和状態(目いっぱい)となり、単に湿気の抱えた内壁材料となってしまいます。
高気密、高断熱ということですが、その実際の性能が判明しませんので詳細について言及できませんが、室内に洗濯物などを乾燥させるなどのライフスタイルはすぐにでも改善すべきです。
その他に、観葉植物、熱帯魚、金魚鉢など湿気を発生させる要因を取り除き、生活改善に取り組むべきでしょう。