構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2014.06.27
基礎打ち継ぎの鉄筋腐食について
質問者/栃木県日光市・STさん(会社員・38歳・男)
ベタ基礎の上に高さ60cmの布基礎を立ち上げた基礎ですが、ベタ基礎の高さより外側の地面の方が10cmほど高いために、基礎打ち継ぎの隙間から雨水の浸入を心配して、基礎工事の後に、基礎の内外から雨水の浸入を防ぐ施工をしていただきました。基礎内側からは、防水モルタルを三角に施し、基礎外側には犬走りを縦長にしたような形のコンクリートを打ちました。
現在のところ雨水の浸入は見られませんが、大雨があった場合、基礎打ち継ぎ部分が若干湿ったような状態になり、少なくとも基礎の打ち継ぎ部分は湿気を帯びるものと思われ、コンクリート内の鉄筋の耐久性などが心配されますが、どうなんでしょうか?
結論から言って、あまり心配するほどのことはないように思われます。
残念ながら文章だけでは状況を十分に掌握できませんが、気になるのが外部地盤面よりベタ基礎のコンクリート面が低くなっていることです。しかしながら、地中でのコンクリートの打ち継ぎは、多くの工事現場で実施されており、大きな問題を起こしておりません。
本件は防水対応を施しているので問題が発生する可能性は少ないと思います。
コンクリート内の鉄筋は、コンクリートに含まれるアルカリ成分で保護されるようになっています。
コンクリートの構造クラックなどにおける浸水で鉄筋が腐食する場合がありますが、本件のような、しかるべき対策を講じておけば問題はないと思われます。