高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2021.04.02

ネオマフォームの必要厚について

質問者/愛知県一宮市・Yさん(40歳・男)

こんにちは。いつも参考にさせていただいております。
 現在、住宅を建築中なのですが、壁断熱を外断熱にしており、断熱材ネオマフォームの厚みが25ミリとなっています。外壁材は、16ミリ厚(サインディング)です。工務店は、通常の内断熱(グラスウール使用)より効果は上がるといっています。工事費用も追加となります。場所は愛知県ですが、本当に効果が上がるのでしょうか。また、断熱として十分なのでしょうか。
 断熱材の性能は、断熱材の厚さ(m換算)を、断熱材の熱伝導率で割った数値の逆数が熱貫流率という、逃げる熱の量を計算することができます。
 ネオマフォームの厚さ25ミリ(0.025m)÷ネオマフォームの熱伝導率(0.019)=1.32 1÷1.32=0.7575。つまり25ミリのネオマフォームは1m2あたり時間あたり0.7575wの熱を逃がします。これをグラスウールにしますと、50ミリ(0.05m)÷GWの熱伝導率(0.042)=1.19 1÷1.19=0.84。つまり50ミリのグラスウールは0.84wの熱を逃がすことになります。
 これはあくまでも計算上のものですが、家からの熱損失係数はこのようにして求められます。これで見ますと、25ミリのネオマフォームは、50ミリのグラスウールより逃がす熱が少ないことがわかります。当然、施工法や施工精度が実際の熱損失に大きく関わってまいります。