構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2014.06.05
柱寸法について
質問者/岐阜県・井上(会社員・35・男)
新築を計画しており、各社見積を取得した結果、工務店1社に絞り交渉をしています。工務店の基本仕様は、基礎の上に設置する木材が3.5寸で、通し柱が耐震強度を確保するために、4寸となっているとの説明でした。
構造見学会に行った際に、基礎の上に設置されている柱から通柱がはみ出た状態になっていることに違和感を感じましたが、強度上そのような状態でも支障はないのでしょうか。
本来、基礎コンクリートの真上に土台が載るべきものですが、多少なりともはみ出る場合もあります。はみ出る限界もありますが、1センチ以内なら許容範囲と言えるかもしれません。一般の住宅の多くは3.5寸(105ミリ)で施工しておりますが、強度的に特別問題になることはありません。通し柱に4寸角を使用するのは、桁や梁を受けるための欠き込み部分が多くなる場合があるからです。欠き込みが多くても、丁寧に施工して全ての欠き込み部分にホゾが埋まると、問題はありません。
本件の場合、通し柱に4寸角を使用する工務店さんのこだわりかと思われますが、そのこだわりに気概を感じます。こだわりのある工務店さんは出来上がる家にもプライドを持っているものです。本文で「基礎の上に設置する木材」とありますが、土台のことだとするならば、本来4寸角柱を受ける土台もまた4寸角にしなければ、通し柱が土台からはみ出てしまいます。こだわりの工務店さんに指摘してみてください。