高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2014.02.07

筋交いにエアコンの穴をあけられた

質問者/千葉県・HMさん(会社員・男)

 新築入居時、エアコン取り付け業者に依頼して穴あけ工事をしたのですが、後日気になり確認すると、筋交いに穴を丸々とあけられ貫通していることが判明しました(他の業者さんが「なぜ苦労してまで穴をあけたのか?」と不思議がっていました)。
 このような状態の場合、考えられる補修工事の方法を質問させていただきたいのです。やはり部屋の壁や、サイディングを全てはがしての修理となるのでしょうか。元通りの状態、安心できる状態に復旧できるものなのでしょうか。工期や費用は…などをお聞かせくだされば助かります(費用は業者負担にさせるつもりですが…) 。場所は、木造2階建ての2階角部屋の角の壁になります。
 壁倍率が伴っていれば、エアコンの冷媒ガスパイプの孔くらいでは構造体に影響はないと思います。壁倍率とは震度7の激震に耐えられるようにバランスよく筋交いが入っているかどうかです。確認申請が通っている場合はある程度の余裕を持って、その壁倍率が確保され、耐震構造となっていることになります。
 本件は、2階の筋交いなので、1階より負担が少なく、あまり心配されることはないと思われます。しかし、角の壁ということと、どうしても心配ということになれば、筋交い補強を行うことになります。孔の開けた場所にもよりますが、その筋交いに背負木という同じサイズの木材を、ビス穴のたくさん開いた平金物で、筋交い・柱・桁などに止め込むと万全です。当然、その部分の外壁を剥がす必要がありますが、雑駁に見積もって期間は2日程度、費用は10万円程度かと思われます。
 恐らくエアコン業者も筋交いに孔をあけてこのような問題になるとは夢にも思わないことでしょう。外壁材の壁倍率などで多くの家の剛体は確保されており、エアコンの冷媒ガス管の孔が問題になったことはないと思われ、すんなりと質問者の意向に応えてくれるかどうか微妙です。