工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2014.02.10
出窓の両端の隙間から異臭
質問者/THさん(主 婦・34歳・女)
約2年前に建った一戸建てに1年半前から住んでいます。雨上がりやずっと換気をしていなかったとき、2階洋室の北側の出窓のあたりから納豆のような、銀杏のような発酵臭がしていることに半年くらい前から気づき、どこが臭いの発生源かよくわからなかったので換気に注意していました。先週1週間くらい雨が続いて換気ができなかったときに、その臭いに耐えかねて、臭いの発生源を探してみたら、出窓のアルミサッシ周りの木枠の部分左右と壁との間5㎜くらいのところから臭ってくることがわかりました。においは木枠からではなく、木枠と壁の隙間から発生しています。
建設会社に現認してもらったところ、壁をたたいてみて、出窓の外に出っ張った部分だけがボードでなくラワンベニアを使っている可能性があり、その臭いはラワンの臭いではないかというのです。ファブリーズをしてよく換気をして様子を見てくれ、それでも納得できなければ壊して壁の状態をみてもいいけど、壊してなんでもないとあとが大変なんで、実際工事を行った工務店への連絡はもう少し待ってからにしようということでした。
私が思うに、その部屋は夜は誰もおらず暖房もつけていないにもかかわらず、ガラス面が凍ってしまうくらい結露がひどいので、出窓部分だけがベニアを使用しているということであれば、そこに断熱材などがきちんと使われているかどうかも怪しく、それが原因で木が腐食してると思うのですが、どう思われますか? 建設会社の方の言うようにラワンベニアの臭いが2年も続き、しかもその臭いが悪化してくるということはあるのでしょうか? また、出窓の外側の上に雨よけが付いているのですが、雨よけ内ではありますが外壁のモルタルが半径1.5cm程度とれていて小さな穴になっていました。そこから雨水もしくは湿気が浸入し、出窓部分の壁が腐食したということも考えられますか? また、そうした場合はどのように建設会社と交渉していくのがべストでしょうか? ご意見をうかがえればありがたく、どうぞよろしくお願いいたします。
このような事象の要因は雨漏りか結露によって、ベニヤ板か木材が腐食して臭気となっている場合がほとんどです。本件の場合も、水の浸入によって腐朽菌が発生していることに、ほぼ間違いはないとかと思われます。
この文章だけで雨漏りか結露かを判断できませんが、雨漏りと結露ではその後の対応が大きく異なります。
雨漏りが要因の場合、瑕疵担保責任の対象となって、販売者(建設会社)に対して法的な責任を課すことができます。しかし、結露の場合は瑕疵担保責任の対象となりませんので、建主の有償補修を行わなければならない場合もあります。雨漏りの場合は、その箇所を直すことになりますが、結露の場合は、断点の無いような断熱材の充填が必要となります。
いずれにしても放置しておきますと、臭気だけでなく木材の腐食が進み構造材まで波及する場合があります。補修費を自分で負担することを覚悟しても早急に壁の一部を剥がして、抜本的な対策を講ずる事が必要です。