工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2014.03.25
基礎クラック
質問者/栃木県下野市・UYさん(主 婦・40歳・女)
新築一戸建てです。1年点検で基礎の全周囲、計10本ほどのヘアークラックを発見しました。約半年後、増えたり広がったりしていないことを確認し、補修をしてもらいました。細くて入るかなと疑問でしたが、接着剤を塗り込み、新築時には化粧モルタルは施工されていなかったので、接着剤の後に化粧モルタルを施工しました。モルタルは表面に薄く塗った程度に見えます。
現在4ヵ月ほどたったところですが、前回補修した、一番広くて長かった(上から下までありました)部分に再びヘアークラックが発生しました。メーカーにも連絡済みですが、ローコストメーカーのせいか不具合の対応は遅く、待っている間に知識を得たいと思い、ご相談させていただきました。仮に放置してもいいものなのか、補修するならどのようにすべきなのか?
コンクリートは硬化する際にわずかながら収縮し、ヘアークッラクが入ります。
ヘアークラックというくらいですから、まさに0.1ミリ以下のものなら放置しておいても構わないものです。
基礎には、真上、真下、真横、斜め横などからさまざまな荷重がかかっております。コンクリートの強度不足や鉄筋不足などで、その荷重に堪えられず生ずるクラックを構造クラックといいますが、放置しておくと鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを押し出すなど、さまざまな問題へと発展する場合があります。
薄く塗ったモルタルというのは、セメントミルク方式の上塗りでヘアークラックを隠すことができます。しかし、補強効果を期待することはできません。
現在は構造クラックであっても、コンクリート用の補強樹脂や補強布などを下地にして、強度を強化する工法が普及しております。
本件がどのような対策を行ったかは、この文章だけで判断できませんが、ローコストであっても基礎コンクリートの構造クラックは、瑕疵担保責任の対象となり、ハウスメーカー側の責任が課されております。
ヘアークラックなのか、構造クラックなのかの判断が必要ですが、いずれにしてもハウスメーカーに検証していただき、しかるべき対策を行うべきでしょう。