家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2014.07.11
擁壁と水はけについて
質問者/福岡県前原市・Kさん(主 婦・38歳・女)
業者からは、擁壁はL型に埋め込むような形でつくると聞いていました。中は盛土をしています。擁壁の高さは約1.0~1.5メートル、幅約14メートルで、一部L字型に欠けたような土地形状です。擁壁にはブロックを積み上げたものがあるのでしょうか? 私はコンクリートでつくるものだと思っていました。また、その擁壁に排水の穴がありません。周囲の家の、同程度の高さの擁壁にはどこも皆あります。自宅の庭は南に面しており、一日中、日光があたっているのに、この半年の間にコケが生えてきています。これは水はけが悪いのではないでしょうか。
排水の穴の設置は、こちらから業者に言わないとしないものなのでしょうか? 排水の穴設置に関する規則などはないのですか? また、排水の穴をつくるには、一般的に費用はどれくらいになりますか? よろしくお願いします。
擁壁を構築するにはさまざまな方法があり、その敷地の状況によって対応が異なります。コンクリートを一気に立ち上げる方法では必ず水抜き穴が必要となります。しかし、L型の擁壁ブロックは、敷地内の盛り土をL型の底辺に盛り込みながら積み上げて行きます。この場合、重ね部分から水が抜け出るので、通常、水抜き穴が不必要となります。また、ブッロク状の擁壁材も存在しますが、これも盛り土をブロックの突起部分に絡めて積み上げてゆくので、通常、水抜きを必要としません。いずれも「通常」ということは、地下水面位が高かったり水はけの悪い場合には、暗渠を設けて、その排水パイプをL型擁壁やブロック擁壁から抜く必要があるからです。
本件の場合、陽当たりのある場所にも関わらずコケが生えているということですが、敷地内の浸透水が積み上げ擁壁の間から染み出てくるとコケが生えてくる場合もあります。また、単に穴をあけて問題が解決するわけではありません。穴の内側には、土が埋まらないように砂利を敷き詰める必要があります。
文面からは断定できませんが、文章のニュアンスから判断して、擁壁に大きな問題が生じているとは思いません。あまり気にする必要はないと思われます。