家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2014.10.10
強い風が吹くと外壁の裏から異音!
質問者/大阪府東大阪市・SHさん(会社員・33歳・男)
はじめまして。外壁がサイディングの新築を購入しました。
入居直後から強い風が吹くと、外壁の裏からバタバタと異音がします。業者さんに連絡したところ、サイディング材の裏に風が通る設計で、サイディングの裏側に張っている防水シートが風で旗めいているとのことでした。
対策をお願いしたところ、異音がする壁一面の下部の風が入る部分に襖の隙間に貼るスポンジを貼って帰られました。スポンジの場合、すぐにボロボロになりそうですし、本来、風が入る設計なのに、塞いでしまって大丈夫なのでしょうか? ご教授ください。
外壁材を施工する場合、外壁材の乾燥を促すのと、侵入した雨水を排水するため、外壁材の裏側に通気層を設けます。この通気層は、外壁の下部から空気を取り込み、最上部から排気して、その機能を発揮します。本件のように下部の空気導入部分を塞いでは、通気層の効果がなくなってしまいます。さらに外壁材の裏側に設けた通気層と断熱材を仕切る透湿シートが、風によってパタパタと音のするような事は、通常では考えられません。外壁施工の不備によって下部空気層以外のところから風が入っている場合も考えられます。
いずれにしても、下部通気層をスポンジで塞ぐような対応では、根本的な解決法となりません。施工者にしっかりとした原因を調査させ、責任ある対応を要請すべきでしょう。