構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2015.01.21
ダウンライト廻りの断熱材の処理について
質問者/熊本県熊本市・SKさん(会社員・37歳・男)
昨年の夏、あまりの2階の暑さに通気口を確認するため天井裏に上ってみたところ、断熱材がキッチリと施工されていないことがわかりました。早速、施工した住宅メ-カ-にクレ-ムしたところ、すぐに改善はしてもらえたのですが、ダウンライトのまわりについては、火事になる恐れがあるとのことで、かなり(断熱材の)隙間をあけられています。廊下やクロ-ゼット内の天井などまで、隙間なくキッチリ断熱材を施工してもらえたのですが、肝心の寝室の天井の上がダウンライトがあるために(断熱材の)隙間(10~15センチ)があいている状況です。どなたか、ダウンライトまわりの断熱材の良い処理方法を教えていただけないでしょうか?
また、このホ-ムペ-ジで、天井裏の断熱材を厚くすることが夏の2階の暑さ対策に有効であることを知りました。来年以降の夏の暑さ対策として断熱材の追加を検討していますが、仮にダウンライトまわりはあけて、追加したとしても効果はあるものでしょうか?
なお、当家は、本年4月の完成、木造在来の総2階、瓦の切妻屋根、天井断熱仕様、断熱材はロックウールです。
温暖地においては、ともすれば天井裏の断熱材が安易に扱われる場合があります。温暖地は夏場の日射熱を考慮した場合、寒冷地と同等以上の断熱をすべきです。温暖地の夏場において、直達日射を受けた屋根材は100度を超える場合があり、その下部分の小屋裏温度も70度以上に上昇します。この熱を家の構造部材や内装部材が蓄熱し、夜間に輻射熱となって放熱してきます。冷房器なしでは耐えられない暑さとなる理由です。温暖地の場合、天井裏の断熱材を厚くする理由は夏場対策に他なりません。300ミリ以上のグラスウールかロックウールなどにするべきでしょう。
本件の質問ですが、ダウンライトの上部を断熱材が被らないようにガード(木材で枠をつける)を取りつけ、その上に断熱材をのせます。ブローイングやロックウールの場合は、ベニヤ板などガードしてから吹き込むことです。照明器具は発熱しますが、断熱材を発熱部分から最低20センチ以上離すことで、熱がこもることはありません。