高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

その他の問題

虫や騒音、振動など、その他の問題

2015.05.13

アパートでの湿気と虫に悩んでいます

質問者/東京都世田谷区・マドT・Hさん(主 婦・33歳・女)

 築20年の2階建て、軽量鉄骨のアパートの1階に住んで1年になりますが、部屋の中の湿気と虫に悩んでいます。アパートの周囲に木の植込みがあり、緑が多い環境のせいかもしれませんが、春は小さい茶色の蟻が絨毯を歩き、壁には殺虫剤をかけるとアルファベットの「C」の形になって死ぬ、体長2センチの細い毛虫のような虫(赤茶色で体にフシがあり、足がたくさんある)が、部屋の壁や床を2~3匹いつも歩いていました。梅雨時には北側の6畳の和室の畳のへりからナメクジが、多いときは日に5匹も6匹も出てきて、気が休まりません。1度は体長20センチ以上もあるムカデが出て、恐ろしい思いをしました。入居時から和室の畳が波打っているのが気になり、畳の下板が湿気で腐り、隙間ができて、そこからナメクジが出るのではないかと管理会社に調べてもらいました。案の定、オガクズを固めて出来た畳下は、特に窓の下は湿気で腐り、にぎるとすぐにボロボロと崩れました。そして畳下をベニヤを何枚か重ねた材質のものに取り替え、やり直してもらいましたが、その後もナメクジは出たのです。今は畳のへりに沿って塩を盛ってあります。
 冬になり、虫は出なくなりましたが、和室の結露がひどく、除湿器をつけていますが、乾燥注意報の出ている日でも湿度は79%です。60%程度になるまで1時間ほどつけ続けてオフにしても、10分で79%まで戻ってしまいます。電気代も気になりますし、アパートとはいえ、簡単に引越しできませんので、少しなら自腹を切ってでも自分たちで快適にしたいと思います。ちなみに、アパートの床下には強制換気が取り付けられてはいるのですが、効き目があるのか知りたいです。何か良い打開案を、ぜひ教えてください。また、アパートでもプロの方の住宅診断のようなものが受けれないものでしょうか。
 本件は床下が乾燥状態に維持できない、大きな要因があると思われます。湿度の高さも通常では考えられません。
 アパートには珍しく、床下換気扇が設置されているとのことですが、床下に決定的な問題が以前から発生していたと思われます。外の地盤面より床下の地盤面が低い場合や、地下水面位(地面を掘って地表から何センチまで地下水が上がってくる高さ)が高い場合は、床下が乾燥状態にならない場合があります。住む人のストレスも大きいのですが、建物にも致命的なダメージを与えていることでしょう。実情を家主に報告して、抜本的な対策を施す必要があります。
 抜本的な対策とは、深い側溝の設置、深い暗渠の設置、また、吸水ピットといって敷地の一部に穴を掘って水位を下げ、ポンプアップするなどの方法があります。