工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2008.11.27
蓄熱暖房のトラブル
質問者/北海道函館市・OKさん(40歳・女)
建築業者との蓄暖房のトラブルで悩んでいます。
去年の12月に新築の家に引っ越しましたが、オール電化の蓄暖房システムが夜11時になると止まってしまい寒くてクレームをつけました。オール電化と聞くとトイレ・洗面所にも暖房がされていると思っていたのですが、出来てみると何も付いておらず、「トイレには市販の暖房機を入れてください。洗面所はドアを開けておくと居間の暖気が流れてきますから」と言われ、困惑しました。居間から丸見えの洗面所のドアを開けておくなんてできません。業者自身の家も蓄暖房で「半袖や裸足で歩いている。夜中も暖か」という言葉を聞いていましたが、私の家では朝30度以上になり夜8時頃から急に冷え込み20度前後。まだ起きている11時からは蓄熱のために朝7時まで止まってしまい、暖めたくても自由に放熱および調節することができません。今、この機種がこちらで買ったものより、はるかに安いものが付けられていたことがわかり、クレームを付けています。
「病人がいるので一日中、暖かい暖房をつけて欲しい」と言っていたのに、この暖房では暮らしていけません。違うものが設置されていたこともあり、「蓄暖房器を全て引き上げてもらい、全額返金して欲しい」と要望していますが、これは叶うことでしょうか。また、叶えるためにはどのようにしたら良いでしょうか。どなたか教えてください。よろしくお願いいたします。お金は全額支払済みです。
典型的な蓄熱暖房器の熱量不足によることが要因です。蓄熱暖房器の容量と家の断熱性、気密性をしっかりと確認し、ライフスタイルによって、蓄熱暖房器の配置計画も重要な要素となります。さらに文書だけでは判断できませんが、蓄熱暖房器の使用方法をも違えているようにも思います。
家の性能によっては、間仕切りを開放にすると容量不足を促進しますし、日当たりの良い部屋や狭い空間に大きな容量の蓄熱暖房器を取り付けますと、オーバーヒートになります。特に家の高気密高断熱性能が劣る住宅には、蓄熱暖房器の大きさと配置計画でほとんどが改善できると思います。
市販されている蓄熱暖房器は一長一短はありますが、そんなに欠陥暖房器は市販されておりませんので、一度、多くの経験を持つ北海道電力か、ほくでんライフシステムの専門家に相談していただくことをおすすめいたします。