高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2014.04.23

自慢の我が家で水が漏れて

質問者/神奈川県鎌倉市・WKさん(主 婦・35歳・女)

 念願の輸入住宅のを建て、住み始めてちょうど1年。ハウスメーカーによると、一番腕のいい大工に当たったとかで、建物のきしみやゆがみも無く、オークのフローリングの納まりもばっちり、ぴしっとした仕上がりが自慢の種でした。
 が、先日、1階の子供部屋の天井と壁の間からびちゃびちゃの水が、だらだらだらだら流れているではありませんか。国産のカラーフロアも水浸し。もう一方の天井からは、水厳禁の廊下のオークにまで水がまわっているのです。血の気が引きました。
 すぐメーカーを呼んで調べると、なんと2階の洗濯機前のお湯の水道管に「巾木」の隠し釘が突き刺さっていて、そこから水が出ていたんだそうです。
 ちょうどその前日、洗濯機内の清掃をするため、専用の洗剤を使い、お湯で何回か洗い、お湯を何度も何度も使ったのでした。それが一気に水が漏れてくるきっかけを作ったのでした。
 洗濯機には混合水栓でなく、2つの蛇口をつけたのですが、石膏ボードをつけるときには蛇口はあったわけですから、なんでこんなミスが起こりうるのか不思議です。それも腕利きのいい大工といいますから。
 メーカーは全責任を負うと言ってはいますが、どのような手立てをしてもらえばいいのでしょう。濡れないように気をつけていた無垢のフローリングが台無しです。一見乾いたようにも見えますが、反ってくるのでしょうか。石膏ボードを伝ってカラーフロアの下の合板にも水がまわっています…。
 釘のチェックは監督の役目かと思いますが、どうして建設途中に見破ることができなかったのでしょう。頑丈そうな水道管でも、機械で打つ釘なら通ってしまうのでしょうか。釘といっても直径2ミリくらいの長さ50ミリくらいのピンのようでした。
 どこまで、やり直してもらえば完璧でしょうか。
 このことで考えられる今後の悪影響は何でしょう。
 配管に釘やビスが命中する確立は本当に低いものですが、1軒の新築工事には何万本もの釘を使用するため、絶対にないとは言えません。巾木のようなある程度硬い部材を一定以上の強い力で一気に打ちこまれ、丸い管に、しかも直角に当たった時に稀に本件のような問題を起こす時があります。特に腕の良い大工さんの施工の方が、むしろこのような事が起きうる場合があります。
 しかし、本件は長い期間にわたって、水を吸いこんだ状態ではなさそうなので、多少のシミは残る可能性はありますが、反りなどの最悪の結果にはなりにくいと思います。ドライアーなどで乾かすなどということはむしろ危険です。乾いた布などで拭き取り、自然乾燥させるべきでしょう。シミは細かいサンドペーパーで消すことが可能です。PBの湿気を完全に乾燥させることが先決です。
 全責任を負うというメーカーを信頼して、もう少し冷静に様子を見たほうが良いと思います。