家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2018.03.07
外壁等に剥がれ、割れ、ひびを発見
質問者/千葉県船橋市・SKさん(主 婦・38歳・女)
初めて相談させていただきます。
新築建売で購入した我が家(築4年、2×4)の外壁等に剥がれ、割れ、ひびを発見しました。外壁はサイディングで、コーキングで接合された部分が、浮き上がるように剥がれています。釘の抜けは1本もなく、しっかりと止まっており、そのためか、サイディング自体が引きちぎられるように5ミリ~1.5センチほどの幅に、ぱっくりと割れています。この状態のサイディングが、東側に5枚(割れは計10ヵ所)、北側に10枚(割れは計20ヵ所)、南側に2枚(割れは計4ヵ所)あります。その他、南側ベランダに長さ15センチほどのひびが斜めに入り、さらに同場所、屋根部はふ板に20センチほどの細いひびが縦に入っています。
すぐ建築業者を呼び、見させたところ「剥がして中を見なければ原因がわからない」とのこと。が、数日後、再度やって来た業者は、前回同様、一部分をさっと見ただけなのに、「原因は、釘の不足と釘打ちの位置が浅すぎたせいなので、無償修理します。内容は釘を追加して打つことと、割れ、ひび部分はコーキングで穴埋めします」という答えでした。こちらとしては、割れた部分は張り替えてほしいと話したのですが、コーキング修理で充分で、それに同じ色のサイディングはなく、張り替えるとみっともないですよ、などと言われ、とりあってくれません。
一度は納得したものの、このまま、業者の言うとおりに修理をさせてしまってよいものかどうか、悩んでいます。あんなに大きく割れの入ったものを、コーキング処理だけで、耐久性に問題はないのでしょうか?
なんとか良いお知恵を、お借りできないでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。
窯業系サイディングを取りつけ施工するまでの間に、ストックする場所によっては、多くの湿気を吸い込んでしまう場合があります。この含水量の多いまま施工しますと、質問のような問題を生じされることがあります。特に価格帯の安価な窯業系サイディングは表面防水は完璧なのですが、裏面防水が劣っていることが多くあります。施工後、サイディングの湿気が次第に抜けて行く際に、こうした現象を起こすことがあります。
本件は現場を検証しておりませんので、断定的な言い方はできませんが、上記以外の原因を考えることの方が難しいくらいです。釘打施工がしっかり行われており、サイディングの収縮力に抵抗しているということになります。したがって、業者が言っているように釘の数を増やしても解決策にならないと思います。
本件は建売住宅ですので、どのような約定を締結しているかわかりませんので、これも断定できませんが、建売の場合、全体的な使用部材の仕様が全体価格になっていることがほとんどです。つまり、価格の高い高級サイディングの場合はこのような問題は発生しません。したがって、無料張り替えの交渉はかなり難しいのでないかと思います。状況から言って、無料補修の範囲はコーキング処理程度しか期待できないのではないかと思います。コーキングの耐久性ですが、亀裂部分に限らず、ジョイント部分や開口部まわりはコーキングで行っていると思います。したがって、コーキングの耐用年数(7~8年くらい)を過ぎたあたりで、現在のサイディングの上から、金属サイディングにような軽量なものを、もう一枚、重ねる方法があります。
質問者に都合の良い回答ではありませんが、建売住宅の宿命的な課題でもあります。