高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

家の外回りについて

外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど

2019.08.02

え、屋根の色が違うよ~っ!

質問者/札幌市豊平区・Mさん(会社員・35才 男性)

 いつも楽しく拝見させていただいております。
 我が家ではある住宅メーカーで住宅を建築中でありますが、先日現場を見に行ったところ、指定した色とは違う色の屋根になっていました。
 メーカーに確認したところ、他の現場と誤って施工したとのことで、すぐにやり直すと連絡がありましたが、このように何度も屋根の鉄板を張り替えても家の構造体に問題はないのでしょうか。
 又、鉄板屋根と外壁のサイディングは何年ごとに、どのようなメンテナンスが必要なのでしょうか。アドバイスお願いします。
 カラートタンによる屋根の施工は、吊り子金具といって図のような「吊り子」でトタンを固定するようになっています。したがって、Mさんが心配されるような躯体に影響を及ぽす事は殆どありません、むしろ間違いを認めて張り替えをする姿勢は大いに評価出来るのではないでしょうか、業者によって、配色ミスの処理を、塗装で済ます場合が多くあります金属の板で出来た屋根は、施工場所(海の近くはサイクルが早い)によって異なりますが、札幌の月寒東でしたら約15年は籍塗装で過ごせると思います。
 十数年経ちますと、トタンの表面を手で擦ったときに、ザラザラした感触があります。この時が塗装の時です。この以前は塗ってもすぐ剥げて無駄になります。以降は、サビが下から浮かび出てしまいます。外壁においては、この文章ではその素材を確認できませんが、金属サイディングでしたら屋根と同じに、手の感触で判断して下さい。
 窯業系サイディングの場合、東西南北によって寿命が異なります。太陽光線の当たる部分に紫外線劣化により十年未満で色が変色する場合があります。しかし、気にしない場合は特別手入れはいりません。めったにはありませんが、北側など日の当たらない部分において、室内側からの湿気による圧力で積層剥離現象(表面塗装がポロポロ崩れ落ちる)を起こす事があります。この場合、塗装は無意味であり、サイディングの取り替えが必要となります。