高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2009.04.24

断熱性を考えてどうしたらいいでしょう?

質問者/大阪府大阪市・KNさん(主 婦・39歳・女)

 はじめまして。この度、ALCの建売を購入するのですが、外壁に断熱材がないのですが、これでいいのでしょうか。今、建て始めたところです。
 はじめに、ALCのパンフを見たのですが、断熱性や気密性などバツグンとありました。また、ペアガラスをはめようと思っていますが、隣にルーバー窓があり、気密性がなくなってペアガラスが無意味なのかしら、とも感じます。ルーバーは隙間風が入ってきそうで心配です。断熱性を考えたら、窓はどうしたらいいでしょう?
 何ミリのALCを使用するのかわかりませんが、ALC自体にある程度の断熱効果があります。下手な断熱施工を行うより、後々の問題を小さくする場合があります。薄いグラスウール断熱材を無造作に放りこんだような施工より、入れないほうが内部結露の湿気を抱えこまないなど、良い事例が多くあります。
 しかし、ALCは断熱材でありません。断熱材の入らない家で断熱抜群の営業コピー自体、怪しいものがあります。またALCを使用して気密性能を上げるためには、気密シートや気密テープなどの高度な気密手法を用いなければなりません。ルーバー式の窓を用いて気密抜群も、いささか頼りないものです。ルーバー式窓を持つこの家にペアーガラスは、ほとんど無意味と言えるでしょう。
 工事の工程上、これからでも対応可能と思われますので、質問者自身が、家の温熱環境を十分に研究した上で施工者に注意を促してください。