高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

家の外回りについて

外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど

2015.05.12

床下の土に一面の白カビが!

質問者/神奈川県海老名市・EOさん(会社員・41歳・男)

 築5年の住宅です。5年目のシロアリ検査を実施したところ、アリはいなかったのですが、台所の床下の土に一面の白カビが発生しておりました。ほぼ同時に完成した周辺の住宅(同じ施工業者)ではカビの発生がありませんでした。調べたところ、台所の土台部分の通風口が図面に対して1ヵ所少なく、風が抜けない状態になっておりました。施工業者に話したところ、施工ミスを認め、通風口を新たに開けることは同意してくれました。ただし、当方としては発生したカビを除去してほしく、その部分の土の入れ替えと炭を敷くなどの処置もあわせて行うようにお願いしました。そうしたところ、施工業者から頼まれたシロアリ業者がやってきて、シロアリ駆除を全床下で行うのなら(費用は10数万円)、あわせて台所の下に防カビ処理と炭を敷く処理は無料で行う、との妥協案を持って来ました。
 当方としては、今回はシロアリの発生がないことからシロアリ駆除はしないつもりでした。できばシロアリ駆除をせずにカビの処理だけをしてほしいと思っています。
 そこで質問ですが、

1.明らかに施工ミスが原因と思われる白カビのに対して、どこまでを施工業者に請求できるのでしょうか?(土の入れ替え、炭を敷くなどによる対応等)

2.また、そもそも発生したカビは土の入れ替えや炭を敷くことで、除去および今後の発生を防止できるのでしょうか?

3.この件の場合、最適なのはどのような対策でしょうか?

ご回答よろしくお願いいたします。
 床下換気口を設置し、床下の通気が確実に行われる環境が確保されますと、土の上のカビは次第に消滅します。できれば、機械式の床下強制換気扇の取り付けをおすすめします。床下の乾燥環境を維持できれば、シロアリや腐食菌に侵されることが非常に少なくなります。床下強制換気扇は薬剤処理より、はるかに効果的でしょう。
 しかし、家屋の周辺(家の周り1メートルくらい)は薬剤によって定期的なシロアリ対策を行うべきです。費用も少なくて済みます。炭を床下に敷いても、周辺が完全乾燥状態であることが前提です。したがって、炭を無造作に床下の防カビや防腐を目的に敷いても効果がない場合もあります。
 炭は天井裏に載せると、室内の爽やかな快適環境の維持に大きな効果が期待できます。