高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2009.04.30

雨水が瓦の下を流れているところがあります

質問者/静岡県浜松市・OMさん(会社員・31歳・男)

  初めまして。私は大手木造住宅会社にて注文住宅を新築中の者です。今回は1つ相談がありましてメールにて失礼させていただきます。
 工事はほぼ終了しており4/21に施主・業者立会いで最終確認、4/28に引渡しの予定です。これまでほとんどトラブル等なしに順調に進んでまいりました。しかし、先日雨が降ったときに現場を見に行ったところ、雨水が瓦の下(屋根材の上)を流れて軒先からポタポタ落ちているのを見つけました。瓦であれば、樋に落ちるはずの雨水が樋には落ちずに軒先から直接下に落ちているわけです。降雨量もたいした量ではなく(徒歩で傘なしは少々気になる程度)、この程度で瓦の下を流れるのは非常に疑問でした。数日後の降雨時もやはり同様でした。場所が2回とも同じ所で幅1メートル程度の範囲に限定されています。最初に発見した時に写真を撮ったので業者に渡し、クレームでは?と質問すると、施工上、瓦の下を雨水が流れることに問題はないという返事でした。大雨では瓦の下を雨水が流れるのも珍しくはなく、業者ではそれに備えて瓦の下には横桟、その下に縦桟を入れて水が流れやすくしているとのことでした。
 理屈はわかりますが、小雨+α程度の降雨で場所も限定しているのでどうも納得できないでいます。業者ももう少し経過を見させて欲しいと言っていますが、いざ引渡しが済めば終わりにされそうで少々不安です。アドバイスをお願いします。
雨漏りトラブルと構造問題に関して、10年間の瑕疵担保責任が義務付けられています。これは、竣工時において、引渡しした住宅に上記の瑕疵(ミスや不具合など)があった場合、施工者側の責任を義務化とした法律です。
 瓦は屋根瓦だけで全ての雨水を受けるだけの機能はありません。横風や無理な継ぎ目などから漏水した水は、瓦の下に取り付けた防水下地で受け流す構造になっています。本件のように瓦の下を流れて排水されることもよくあることです。
 質問のような程度が、どのようなもなのか現場を見ないで断定できませんが、ここでポイントになるのは、この状態がすでに竣工時に確認されているということです。この部分から将来、雨漏りが生じた場合、この竣工時の瑕疵であるいうことを業者に認識させおくことです。当該業者も、もう少し様子を見たいということですから、ここから雨漏りが生じた場合、品確法の瑕疵担保責任(あくまでも竣工時の瑕疵)をまっとうしていただくことを、十分に確認しておく必要があります。
 質問者がこの部分を強く主張することによって施工者は、雨漏りに不安がある事象である場合、抜本的な対策を施すはずです。