高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2023.06.12

屋根から茶色い液体が垂れてくる!

質問者/屋根から茶色い液体が垂れてくる!

 2004年1月に新築した木造住宅なのですが、同年12月に屋根から茶色く粘っこい液体がたれてくるようになりました。うちは吹抜けで屋根裏がそのまま見えており(勾配天井)、その天井からポタポタ液体が落ちてきます。3月も時折たれてきますが、だんだん色・粘り気とも薄くなってきています。
 新築1年も経っていないので当然、工務店に無償修理してもらおうと相談したら、結露が原因と言われ、保証書記載の保証免責事項(「結露等による室内のシミ・水滴(自然現象の場合)」と記載)に該当するので、有償修理となりますと言われました。
 確かに現象からして結露っぽいとは思っていますが、結露には気を使って建てた家であり、工務店にも当初から伝えているため、有償には納得がいきません。そこでアドバイスいただきたいのですが、
・本当に免責になってしまうのでしょうか
・どこか調停してくれるような機関はありませんか?
・工事する場合、どのような施工が最適でしょうか。

以上よろしくお願いします
 確かに結露水のようですね。雨漏りの場合は、住宅品質確保促進法の適用を受けて施工者の責任が義務化されていますが、結露の場合はその法律の対象外となります。表し天井の場合、屋根断熱が構造上、どうしても薄くなり、このようなトラブルが起きやすいのが実情です。
 対処方法としては、屋根の断熱材を強化する以外にないと思います。内部から断熱補強する方法と、屋根を一旦、剥がしで外部から行う方法があり、いずれの相当の費用がかかる思われます。
 施工者には法律の適用を受けなくとも道義的施工責任を問えますので、まず冷静に業者と交渉して、少しでも質問者の負担を少なくなるよう努力すべきでしょう。裁判所で民事調停制度もありますが、結果として道義的責任は施工業者の誠意を引き出す程度のものであり、全額、無償で行うのは大変に困難だと思われます。