高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

結露と換気の問題

窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど

2023.06.13

屋根裏の夏期の高温が気になります

質問者/千葉県館山市・A.Tさん(主婦・34歳・女)

 建築中の建売戸建てに屋根裏収納をオプションでつけてもらう場合、現在、自然換気しか施していない屋根裏の夏季の高温が気になります。設計士は「このままで」と言いますが、この110番を拝見すると庫内温度70℃超であれば、強制換気が必要ではないでしょうか? また、強制換気の種類と設置費用についてもお教えください。
 千葉県辺りでは、屋根断熱(屋根材の下部に敷設する断熱法)の場合でも、その仕様によっては小屋裏(天井と屋根の空間)温度が60℃を超えることが考えられます。小屋裏温度が居住空間に入らないようにするためには、天井断熱材を厚くすることが望ましいと思われます。
 本件の場合、屋根断熱の仕様が書かれていませんが、小屋裏に取り付ける収納スペースも、その部分を特別に断熱する方法あります。当然、費用はかかりますが、設計士さんに要請すべきと思われます。小屋裏換気は、基本的に自然換気方法がベターです。小屋裏は高温になるため、軒天の通気孔から空気が入り込み、棟換気、あるいは妻側通気口から自然に排気しますが、そのように施工するの通常の方法です。
 機械換気は、電気代とメンテナンス費用がかかり、台風などの時に漏水対策もしなければなりません。それも換気扇を取り付ける必要がある場合、3種換気(排気ファン)なので1~2万円程度のプロペラファンで大丈夫と思われますが、フードなどの雨仕舞いを念入りに行う必要があります。取り付け施工費用やフードなどをいれれば数万円程度と思われます。