構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2023.07.03
吸気口が一個も見あたらない!
質問者/東京都北区・Iさん(会社員・32歳・男)
昨年の6月に完成した建売住宅を購入し、10月から住みはじめました。木造在来工法3階建て・3LDK・ベタ基礎です。1階部分は車庫・玄関・洋室1間・浴室・洗面兼脱衣所で、地面から40センチほど半地下になってます。2階はリビングとキッチン、トイレで、下り上り階段とも扉のないリビングスルーです。3階は階段の突き当たりにトイレ、そこから振り分けるように洋室2間です。3階の洋室は南北に分かれており(階段が東西)、北側の部屋に屋根裏収納があります。屋根はコロニアルです。
気になったのですが、壁や屋根に通気口が見あたらないのです。キッチン・2階3階トイレ・浴室の換気扇排気ダクトは外壁から見えるのですが、吸気口が1個も見あたらないんです。キッチンにもです。これは異常でしょうか?
現在、1階脱衣所のルーバー窓を少し開けたままにしてます。それと住宅の仕様書に「屋根:コロニアル葺、通気口」とありますが、コロニアルの通気口とは、外観から見えない構造になっているんでしょうか?
こちらのサイトを読んで、屋根裏収納のカビが心配になったので昨年の12月、除湿剤(水が容器に溜まる物)を置いたところ、6ヵ月弱で250ccほど水が溜まりました。カビや結露は今のところ大丈夫そうですが、最高気温20℃ほどの晴れた日の夜10時ごろに屋根裏収納に入ると、早くもムワッと熱気を感じました(体感で35℃ぐらい)。もし除湿剤を置いていなければ、カビは発生していたか不安です。仮に屋根裏の通気口が、見たとおり無いとすれば、こらからの梅雨の湿気と夏の暑さが心配です。
吸気口と屋根裏の通気口について、アドバイスよろしくお願いします。
小屋裏は天井断熱を完璧に行って、さらに常に外部と同じ温度になるように、小屋裏自然通気口が設置されていなければなりません。仕様書の「コロニアル葺、通気口」が何を意味しているのかを、この文章だけで判断できませんが、棟換気といって屋根の天辺で小屋裏全体の換気を行う方法を講じていれば、問題はありません。これは換気口のように見えませんが、棟の部分が高くなっていて側面がスリット方式の排気方式となっています。
除湿機で6ヵ月で250ccの水を回収したとのことですが、これは異常に少ない量です。冬の乾燥時期だったのか、換気口が作用して湿気が逃げていたのか判断できませんが、生活空間の中では1日に1500cc以上の除湿回収を行うものです。これからの時期に屋根材が直接、日射熱を受けますと、屋根材が100℃近くまで上昇し、小屋裏換気口が付いていたとしても小屋裏が60度以上まで上がります。しかし、小屋裏換気口がまったく付いていない場合は、小屋裏温度が80度近くまで上昇する場合があります。
もう少し様子を見ながら対応を考えるべきと思います。現場を見ずして本文章だけで断定的な回答ができないのが残念です。