家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2022.04.13
新築戸建の破風の雨だれについて
質問者/福岡県・Aさん(女)
はじめまして。まったくの素人なので皆様のご意見をお聞かせください。3ヵ月ほど前に新築しました。妻面に破風が取り付けられていますが、継ぎ目が片面に4ヵ所もあり、その内の1ヵ所からだけ、雨だれの跡がくっきりとついています。現場監督の人に相談したら「継ぎ目だからしょうがない」と言われました。継ぎ目部分に段差が生じていて雨水が下へ流れているようです。知り合いに相談したところ、雨漏りしている可能性も無きにしもあらずなので、きっちり点検してもらったほうがいいと言われました。このような状況は保証の範囲内として、売主に無償で点検・修理してもらうことができるのでしょうか? そもそも片面に継ぎ目が4ヵ所は多くないですか? アドバイスよろしくお願いします。
屋根の妻側の端部の板を「破風(ハフ)」といいます。この破風をどのような素材で構成しているかで、継ぎ目の数が変わってきます。木材の現しなら、その木材の長さで継ぎ手が出ます。その木材に板金(トタン板)でカバーをすると木材の継ぎ手は見えなくなりますが、トタン板の継ぎ手が出てきます。また、窯業系の素材でできた破風も市販されていますが、当然長さによっては継ぎ手は見えてくるでしょう。
本件の4ヵ所の継ぎ手の数ですが、その破風に長さによって、必然的にできる場合もあります。問題は、その破風の継ぎ手から雨漏りが生じているなら、理屈に関係なくその責任を取っていただくことになります。雨漏りは「瑕疵担保責任」という法律で施工者の責任が義務化されているからです。
しかし、無償かどうかの判断は、現場の状況によって一概に断定できません。これは、起きた事象に施工者が責任を取ることが義務化されてはいますが、施工後の嵐や紫外線などでの劣化も皆無ではありません。
本件は新築3ヵ月で雨だれの跡がついているようですが、この見た目の問題だけなら、そのような状態にならないように改善をお願いすべきでしょう。あくまでも業者と感情的にならずに、友好的に事を運ぶことが賢明と思います。