工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2009.08.28
床下の湿気に悩んでいます 2008.08.28掲載分
質問者/千葉県柏市・KDさん(会社員・48歳・男)
お世話になります。2005年の5月に建売住宅に引っ越しました。その40日後、床下収納の醤油を取り出そうとしたら少し形が変形していたので、中のものを取り出したところ、収納庫がポコンと飛び出し、驚いて取り出すと床下に水が約20センチ溜まっていました。今までは収納庫の重さで沈んでいたのです。
早速、施工業者を呼んで、計算上、床面積40平米×20センチもの大量の水をポンプで吸い上げ、残り水は基礎の根元に数ヵ所穴を開け、手で押し出す方法で大抵の水を排水しました(まだ完全には取りきれていません)。水はきれいな水だったので、お風呂などの排水ではなく、雨水か給水管からの漏れであろうと調査したところ、給水管からちょろちょろ漏れていたことが分かり、早速、交換修理してもらいました。
基礎はベタ基礎で、コンクリートの立ち上がりは高さは35センチです。床下の木は水に浸かってなかったのでほっとしましたが、当然コンクリートは水を吸っているものと思われ、また、逆に完全防水状態でのベタ基礎工法なのでプール状態となっていた模様で、わずかの床下換気口でこれから完全に湿気が取れるのか心配です。また、水に40日間浸かっていたことからベタ基礎の劣化や鉄部の錆び、床下木材の吸湿による劣化等が心配です。一応、施工業者に定期的に床下を検査してもらうことになってますが、これらに対して業者に要求したほうが良い作業内容はありますでしょうか。アドバイスお願いいたします。
まず、水が大量に溜まったことでコンクリート劣化や中の鉄筋の酸化を心配する必要はありません。また、配管からの漏水と要因が特定されたことも幸いです。
基礎の根元に穴をあけて溜まった水を押し出したということは、少なくとも外部の地盤面より床下のベタ基礎面の高さが高い証拠であり、構造的に問題はないと思われます。しかし、床下に40日間も大量の水を抱えたまま梅雨時期と真夏の外部湿気の多い期間を経過したことから、土台や柱の構造用木材の含水量が増大しているものと思われます。含水量が多いまま推移しますと、腐朽菌が発生して土台などを腐らす場合があります。
床下の溜まった水を排除したことにより、段階的に含んだ含水量が少なくなっていくと思われますが、業者さんには、この木材の含水量を定期的に調査していただくことが大事です。通常ですと20%未満まで低下すれば問題ありませんが、30%以上ですと床下の通気をさらに促すなどの措置を必要とします。