工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2021.07.28
断熱材が入っていない中古住宅 2008.09.27掲載分
質問者/大阪府吹田市・SSさん(公務員・53歳・男)
大手ハウスメーカーの中古住宅を購入しました。築18年の軽量鉄骨スレート葺きです。住んで10年になるので改修しようと勉強中ですが、大疑問ができ、ご相談しました。
以前、電気工事をしたとき、この壁は断熱材がぜんぜん入ってないですね…、という言葉を聞いたのを思い出しました。通常、屋根、外壁、床下の断熱材は施工するしないは自由なのでしょうか、あるいは、何か法的にしなければならないものなのか、お教えください。
あまりに、夏暑く、冬寒いので断熱材を入れて欲しいのですが、メーカーに相談したら、検討するといって帰られました。よろしくお願いします。
断熱材が入っていないことで法的に責任を追及するには、そこまでの経緯のなかで、その項目についての約束事があったかどうかがポイントとなると思います。本件、築18年、しかも中古住宅の場合において、しかるべき約束事がなかった場合、そのことで販売業者の責任を追及するには大変難しいと思われます。
北海道、東北以外の地域では、当時、このような断熱材充填に重きをおかない住宅が多く建てられています。建築基準法においても温熱環境は、「おおむね」という表現で、目安を示しているだけで、明確に提示されておりません。昭和55年に省エネ基準が施行されましたが、指導要項であって義務化を促したものではありません。
本件は鉄骨住宅であり、温熱環境を良好に維持するには難しい状況にありますが、鉄骨住宅の外壁の上から断熱材を敷設して行う外断熱リフォームの手法も開発されておりますので、研究してみてください。