高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2009.10.05

天井の断熱材は厚くした方が良い? 2008.09.22掲載分

質問者/神奈川県横浜市・NYさん(主 婦・31歳・女)

 はじめまして。今度家を建てるのですが、2階にロフトを作ろうかと思っています。天井の断熱材はロックウールを75ミリを予定してます。こちらのサイトで天井の断熱材は厚くした方が良いと書いてあったので、ハウスメーカーの設計士の方にもっと厚くしたらどうかと話したんですが、そのままで大丈夫との事でした。モデルルームでロフトを見たら、屋根の下がロフトの天井になるので心配です。建築方法は在来工法で構造用合板は張りません。高気密の家ではないのですが、どうなんでしようか?
 ちなみに1階床下はミラホームM1F50ミリ、1階天井・外壁もロックウール75ミリです。よろしくお願いします。
 国内の断熱基準は南下するほど、段階的に断熱材の厚さを薄して構わない指導がなされています。本件においても神奈川県の基準をほぼ満たすもので、設計担当者がそのままで良いと言うのは基準の根拠があるからです。しかし、この基準は寒さに対する暖房負荷の低減を目的とした、省エネ基準が元になっています。温暖地の夏場の屋根の温度は、太陽高度が北国より高くなり100度近くまで上昇します。この屋根の温度を遮断するため、天井上部の断熱仕様は寒冷地なみの断熱材厚さが求められます。目的は夏場対策なのです。
 ロフト仕様しても屋根を支える母屋の下に薄いベニヤ板を打ちこんで断熱材を取り付ける事は十分可能です。このような仕様を採用している工務店、ハウスメーカー、設計事務所などが非常に少ないと思われます。本件質問者は、根気よく関係者を説得するべきでしょう。