高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2009.10.31

床下換気・床強度・寒さについて 2008.10.31掲載分

質問者/秋田県秋田市・ARさん(会社員・33歳・男)

 似たような例はあったのですが、内断熱で基礎パッキンを使用する方法、外壁はサイディリング(16ミリで壁に金具で引っ掛ける)で通気工法、水切りの取付位置が高過ぎるようで、基礎パッキンの空きの部分は、基礎の化粧を塗ったとき穴を埋めてしまった。防鼠材の部分(細かい縦のフェンス状で金属製品)の下は、基礎パッキンが見えて(化粧塗りの前)いた。現状は基礎パッキンの穴をふさいでしまったため。本体の通気が可能か? 点検口から除くとわずかに光が見えるところがあるので、モルタル塗りで埋めたのではないと思う。
 2つめが、普通の全自動洗濯機が壊れたためをドラム式に替えた。ドラム式の振動で、床がしなることがよくある。建築業者に床の補強について問うたが、問題ないという返答。しかし悪い予感は的中し、洗濯機手前の床下点検口が開きにくくなり、高断熱・高気密用の枠の断熱材にヒビが入っている。このまま放置すると壊れると思う。これは、床の強度不足なのでしょうか?
 3つ目が、高断熱・高気密なのに、お風呂場(ユニットバス)と洗面所が冬寒い。お風呂場は、コンクリートの内側をスタイロフォームで囲っている。C値の測定では0.8だから問題ないというが、北西風の強いとき、お風呂場の脇のコンセントをはずすと、風が入ってくるのがわかる。どのように改善を要求するべきか原因がわからなく困っている。
 基礎パッキンは床下の乾燥を促すために、基礎と土台の間を意図的に隙間をつくります。基礎の化粧モルタルで通気のための隙間を埋めてしまえば、床下乾燥がままならなくなります。床下の地盤面がコンクリートを敷き込んでいるか、その他の床下換気口が設置されていないのであれば、早急に改善を求める必要があります。この件は建築基準法で規定されており、施工者の当然の義務となります。
 全自動洗濯機の振動で床に不具合が発生するということは、通常では考えられません。この件も毅然と施工者に改善を求めるべきでしょう。
 C値が0.8でコンセントから隙間風が入るということも、いささか納得が行きません。正確なデータでC値が0.8であれば、コンセントから隙間風など入らないはずです。寒さの要因の多くが、断熱材の厚さより隙間風によるものです。もう一度、気密測定を行って、隙間の場所を特定して隙間を埋める対策を要求すべきでしょう。
 いずれにしても、施工精度がかなり劣っているように見受けられます。施工者が誠実に対応してくれるよう、感情的にならずに柔らかく対応を求めるべきです。