高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

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2009.11.02

掘り込みガレージ床面部に水溜り 2008.11.01掲載分

質問者/大阪府豊中市・STさん(63歳・男)

 築17年の戸建住宅です。昨年ごろより大雨が降ったり、冬場冷え込んだりしたときに、ガレージ床面コーナー部の数ヵ所に(小さなクラあり)水がしみでて小さな”水溜り”ができるようになりました。ガレージは掘り込み式でH=1.8m、広さ=15平米で鉄筋コンクリート造り、ガレージの上は2階建て住宅です。現在コーナー部にコーキングしていますが、なおわずかながらしみでてきます。
 ガレージ周囲または底部の隠れた場所に水がたまっているのか、排水がうまくいかずに水漏れを起こしているのか、建物の基盤部分だけに心配です。
 できれば、考えられる原因とその対策、どこに頼めばいいか、ざっとした費用等について参考までにお教えください。
 「地下水面位」といって地表を掘って、地盤から何センチまで水が上がってくるかの高さです。この地下水面位は、周りの環境で変わる場合があります。周辺にビルや大きな工作物が建ったり、大きな工事を行った際に地下水面位が上がる場合があり、本件も何らかの環境変化によって水面位が上昇したものと思われます。最初から地下水面位が高い場合は、コンクリートを外側より完全防水を施す場合もあります。完全防止も地震や経年変化で水漏れを起こすこともあります。
 本件の対応策としては、ガレージの隅の邪魔にならない場所にピット(45センチ×45センチ×深さ45センチくらいの穴)をあけて電動ポンプ式の揚水ポンプを取り付けることが、一番安価でできる方法でしょう。最初からこのような装備を行っている、半地下あるいは地下式車庫も多くあります。工事は水道工事などを行う設備屋さんが行います。費用はポンプも含んで数十万円くらいはかかると思います。しかし、本件の場合は、ガレージの使用に支障を来たしているようでもなく、そのコンクリートの強度や上の建物に影響はありませんので、当分、このままでも構わないと思われます。