構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2009.12.03
階段1階登り口下の断熱材について 2008.12.03掲載分
質問者/千葉県市川市・AOさん
市川市のAOと申します。
現在、在来工法による総2階建ての1軒屋を建築中です。
先般、床下に潜り、断熱材の施工状況を確認したところ、階段1階昇り口の下に断熱材が施工されていないことが分かりました。もちろん、根太、床下材、床材の施工はありません。床の形成まで必要とは思いませんが、断熱材がないままでは、階段と隣接する居間の壁部分に結露が生じるのでは、と心配しております。
業者に確認したところ、階段下は後々の点検の意味合いもあって、通常は施工しないとのこと。結露についても、心配ありません、とのことでした。ちなみに、基礎は、べた基礎で、床下は24時間換気システムを導入しております。
実際のところ、階段1階昇り口の下部分は、断熱材を施工しないのが普通なのでしょうか?(ちなみに階段は、2間のコの字型で、2階からの降り口1間の下部分には断熱材が施工されています)。
宜しくお願いします。
床下に限らず、断熱層は家全体に断点をつくらないで敷設しなければなりません。施工の難しい、床、壁、天井の継ぎ目においても、いかにして断点をつくらないかが断熱材敷設のポイントとなっています。点検のために入れないなどという理屈は全く成立しません。階段部分は通常の納まりと異なり、断熱材を受ける下地がない場合がありますが、断熱材のためだけの下地をつくってでも入れなければなりません。
本件の基礎の仕様は、べた基礎で24時間換気システムとは立派なものです。しかし、この部分に断熱材が入っていなければ、この部分が24時間換気によって、なおさら低温になり、結露までとはならないにせよ、この部分の木材や建材の含水量が増加してハウスダストが発生する場合があります。柔らかい樹脂の断熱材を、下から上に向かって取りつけることも可能ですので、必ず断熱を行ってください。