高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2009.12.07

カビ発生!業者の責任を追及できない? 2008.12.07掲載分

質問者/神奈川県鎌倉市・SKさん(会社員・45歳・男)

 今年の4月に木造在来工法による2階建ての戸建てを新築したのですが、先日、北側和室の畳表面にカビが発生。畳を上げてみると、床板合板同士の隙間に一直線に青カビが生えていました。建築業者に連絡したら「うちの責任の範囲外なので床下の換気扇販売の業者を向かわせます」と言われました。
 私達はカビが発生しないようにと新築当時から昼間は窓を開けたり、夜は24時間換気扇を回したりと、換気には随分気を使ってきたのにカビが発生。これは建築業者さんの言うようにカビに関しては業者さんの責任は追及できないのでしょうか?
 結論から申し上げて、本件は完全に施工業者(施工工務店)の責任と思われます。文章から判断して床下の乾燥状態が確保されていないことが要因と考えられます。4月の竣工ということですが、工事中に雨水や木材、建材などの水分が家全体に停滞していることを「工事水」と言いますが、水を抱えたまま梅雨時期を向えたことも要因のひとつと考えられます。また、床下は常に乾燥状態になるように、設計施工するのが基本です。そのため、施工業者は床下換気扇を取り付けたものと思われます。しかし、その床下換気扇が充分に機能を果たしていないか、換気扇が機能を果たすような床下構造になっていないことが最大の要因と思われます。当然、床下換気扇を取り付けた床下換気扇業者を向わせて、その要因を点検させることも対応のひとつです。しかし、床下換気扇が機能を果たすように管理監督する責任は施工工務店にあります。
 総合的に正確な要因を突き止めて、カビの発生が生じないようにする責任は施工工務店にありますので、施工業者に充分な対応を行なうよう、要求すべきでしょう。