設備や内装一般
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2009.12.09
クロスがめくれて石こうボードにカビ! 2008.12.09掲載分
質問者/匿名さん
築6年の2×4住宅に住んでいます。1階リビングのビニールクロスが少しめくれていたので見てみると、石膏ボードに黒いカビが出ており、他の場所も調べてみると数ヵ所10×10センチくらいの大きさでクロスが浮いており、めくってみると同じような状態でした。
業者に調べてもらいましたが、漏水、断熱不良などはないようでした。私も確認しましたが、漏れているよいうな跡はありませんでした。ボードの含水率も調べてもらいましたが、乾燥状態で問題ないようでした。業者が言うには、ビニールっ気の多いクロスなので、蒸気などが壁紙の裏に入り込み、抜けない状態が続き、カビが発生したのではないか?と言っております。本当にそんな状態はあるのでしょうか? ほかに考えられる原因はありませんか?
クロスの下地部分にヒートブリッジ部分(熱の伝えやすい部分で木材の補強金物などが貫通した部分など)があり、低温部分が発生して室内の水蒸気を凝縮させ、含水量が増えてカビが発生したということが考えられます。ビニールクロスといっても、ほど良い水蒸気の透過ができるようになっておりますので、入った水蒸気は出てくるのが理屈です。上記のような低温部分があれば、生活空間での水蒸気の発生時に含水量が増加しますので、それ以外のときは乾燥しているのも不思議ではありません。
また、もっと単純な理由で、クロスの接着剤成分とに室内で発生した有機ガスが結合して、黒いカビのように変色する場合もあります。本当にカビなのか、クロス糊の腐れなのか、クロス糊の成分変化変色なのか、さまざまな要因が考えられます。
しかし、クロスが浮いているということから判断しますと、ヒートブリッジによるクロス下地の含水量増大が、最も濃厚な要因と思われます。外気温の低いときに赤外線の非接触温度計で測定しますと、低温部分が判断できますので、どのようなものがヒートブリッジになっているのかを調査して改善する必要があります。