家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2009.12.21
外壁のメンテナンスと雨漏りについて 2008.12.20掲載分
質問者/高知県高知市・匿名希望さん(会社員・28才 女性)
初めてホームページを拝見させていただきました。両親の住む実家は十年前にS社で建てました。大きな会社で建築数が多く、プレハブなら地震・火事に多少は安心かという思いもあり建設を依頼したのですが…築数ヶ月後の大雨のとき、外壁にベランダを外付けした部分の室内の壁紙に雨漏りのシミが大きくできました、保証期間中の事でもあリ、修理と原因究明を依頼しましたが、ろくに調べもせず、壁紙を張り替えただげで原因不明ということで終わりました。その後も壁紙に雨染みができていますが、連絡をしても納得の出来る返事はいただけませんでした。築十年がたち、外壁の塗装が剥がれたりしてメンテナンスを考えています、しぱらくぶりにS社に連絡したところ、話は費用のことばかりで質問しても技術的な説明は全く受けられませんでした。どこか信用できる会社で屋根・外壁などのリフォームをお願いしたいのですがそのような情報を得られるホームページや工務店選ぴのポイントなどをお教えくださいませんでしょうか。外壁の塗装を行う場合、プレハブ、木造、モルタルの家で工事は異なるのでしょうか。また、何年おきに塗装を行えばよいのでしようか。
壁面からの雨漏りは、その原因を突き止めるのが大変難しい場合があります。一般に考えられる要因として、二階の窓付近、庇屋根の付け根、1・2階の継ぎ目等、汚れている壁紙の揚所から遠く離れている事も多くあります。質問でベランダ付近とありますが、外付けのベランダは、意外と漏水トラブルが少ないのが普通です。また、その付近が汚れている場合、それより上部に要因がある事も考えられます。しかし、ベランダも考えられる要因のひとつである事にはかわりありません。工事の時、ベランダを一旦壁からはずし、ゴムなどの防水パットを挟み込む処理が必要と思います。
施工店の選択としては、近所で何十年も工務店のみを営み、後継者がしっかりしている事が目安となります。住宅の保守工事は、施主と施工店との長期にわたり、協力関係がしっかり得られている事が100%前提です。工務店の社長など責任者に直接対応して頂ける環境で、常に顔が見えるやり取りが出来るからです。近所にこうした工務店は必ず存在しているはずです。
外壁の塗装は、その素材によって異なります。プレハブや木造でも、モルタル、窯業系サイデング、金属系サイデング等を使用する場合があり、外壁の種類によってその処置の仕方が異なります。外壁の塗装メンテナンスサイクルは、窯業系サイデングで10年が目安とされておりますが、種類によって二十年以上も必要無い場合もあります。金属系サイデングの場合、15年が大まかな目安となるでしょう、しかし海の近い場所ではもっと短くなります。モルタルは、施工の状態によって大幅に異なります。施工に不備がある場合は短期間でのメンテナンスが必要であったり、しっかりとした施工のモルタルは半永久的な耐久性を発揮する場合もあります。
外壁工事の場合、工事の種類に関係なく全面に足場を取り付けなければなりません。工事費のうち足場の施工費が大半をしめる事になります。塗装工事では外壁の表面処理しか出来ません。現在の外壁の上からもう一枚の外壁を被せるなどの施工方法もあります。むしろ抜本的な工事を行った方が賢明な場合もあります。