高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2009.12.22

鉄筋が入っていないベタ基礎 2008.12.22掲載分

質問者/匿名さん(主婦・43歳)

 富山県に家を建てる予定の43歳の主婦です。
 布基礎でスラブオングラウンド式床。120ミリのコンクリート層の中を床暖房用のパイプが通ると言われました。その下には断熱材スタイロフォーム25ミリ。防湿フィルム0.1ミリ。砂利層20ミリです。
 最近ベタ基礎が多いのに鉄筋も入っていません。鉄筋が入っていなくても、地震など大丈夫でしょうか? また、コンクリートの上に直接フローリング、畳をのせるそうです。床暖のリビングは仕方ないとしても、廊下や和室は結露しないか心配です。
 この文章だけで詳細を判断できませんが、布基礎に鉄筋が入っていないとなると大変に問題です。ベタ基礎機能を持ったスラブオングランド式床との複合基礎と判断されますが、当然ながらベタ基礎にも鉄筋が必要です。さらに、ベタ基礎でも集中加重のかかる部分にはフーチングといって、布基礎に替わる補強コンクリート梁がコンクリートの下部の地中につくられるのが通常の方法です。
 また、コンクリートの下のスチレンフォーム断熱材25ミリも頼りない厚さです。床暖房の熱を地中に吸収される厚さなので、50ミリは確保すべきでしょう。
 リビング以外の床暖房のない部分をどのようにして暖房するか、わかりませんが、この部分のコンクリートが冷えたままですと、リビングやキッチンから発生した湿気がこの部分に凝縮して、コンクリート含水量を増加させ、カビなどを発生させることも考えられます。
 文章では予定中とのことですが、そのあたりを十分に検証し、施工者との確約を取ってから発注契約をすべきと思います。