高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

設備や内装一般

暖房や電気湯水器、トイレの配管など

2010.01.23

暖房設備はどう考えたらよいのか? 2009.01.23掲載分

質問者/函館市鍛冶・FYさん(会社員・30才 男性)

 家の暖房システムをどうするか悩んでいます。 私は,熱交換換気暖房システムが良いと考えています。しかし施工業者の方からは,同システムは寒いとか温風はのどによくない等といわれました。
 また,知人には,セントラルヒーティングは,配管などが7,8年でだめになるから電気蓄熱暖房機が良いといわれました。どのような考えをしたらよいか、アドバイスをお願いします。
 熱交換換気暖房は、冷房、暖房と換気の機能を組み合わせた便利な機器です。しかし、暖房においては、ヒートポンプ方式といって外気温が通常+7度を基準しており、温度が低くなると効率が低下します。冷房を主体とした温暖地に向いたシステムで、北海道のような厳寒地に適した暖房システムとは言えません。
 熱交換換気暖房もセントラルヒーティングの一種ですが、熱搬送を空気で送るか、水で送るかの違いがあります。通常使用されている、石油ボイラーで熱をつくるセントラルヒーティングも、熱搬送を空気で送る方式や水で送る方式のものがあります。それぞれ一長一短があり、家の規模やライフスタイルによって選別します。一般に冷房と暖房双方の機能を持つものには空気で熱搬送を、暖房だけの場合は水で熱搬送を行うものが多く使用されています。水で熱搬送を行う場合、配管の耐用年数が大きなネックとなっておりましたが、最近、無公害の樹脂パイプが開発され、相当な耐用年数が確保されるようになったという事です。暖房だけでしたら、昼間の電気料の5分1で利用できる深夜電力を活用した、蓄熱暖房器もあります。輻射熱と対流熱がマイルドな暖房空間をつくります。しかし、これを使用する場合は、一定以上の家の性能(断熱性、気密性)が求められます。
 性能の伴わない家に蓄熱暖房器を使用した場合、深夜までの暖房熱が足りなかったり、電気料が高くつく等の問題を起こす事もあります。