高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2010.02.10

木造住宅の柱材サイズについて 2009.02.10掲載分

質問者/千葉県松戸市・STさん(会社員・36歳・男)

 現在、木造軸組工法での新築を某FCメーカーで検討中ですが、メーカーカタログでは、通し柱が120ミリ角、他が105ミリ角となっておりますが、実際の設計仕様書では全ての柱が105ミリ角となっています。
 早速メーカーへ確認したところ、床板の厚みを28ミリ材としているので、現在は105が標準であり、また強度的にも問題ないとの回答でした。その後、いろいろと建築現場を見て回っても、通し柱に105を使用している現場を見たことがありませんが、105柱採用の妥当性について教えていただけないでしょうか? なお、柱材はすべて輸入集成材です。
 通し柱を120ミリにする仕様は、高耐久仕様や、工務店の独自の仕様として差別化をはかるために、そのような仕様を揃えているメーカーが多くあります。当然ながら、120ミリ仕様の場合は価格が高くなります。通し柱を105ミリにしても、然るべき構造を確保しますと強度的に全く問題はありません。建築基準法においても然るべき、金物や火打ち、筋交いなどの構造的な配慮を行うことで、105ミリで十分に満足できる強度を得ることができます。120ミリ仕様にしますと105ミリより価格が異なりますので、価格面の確認を行うことが必要と思います。
 強度面においては、確認申請の際に建築主事がチェックしますので、確認申請が下りた状態で問題ないと判断すべきでしょう。