高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.02.22

配管から漏水して基礎部分に水溜り! 2009.02.21掲載分

質問者/H.Oさん(33歳・男)

 私は、木造2階建て住宅(新築)に住んで2年余りが経ちます。先日、2年目の定期点検ということで施工業者が来て点検をしました。そのとき、以前から風呂場で水滴が落ちる音が気になっていたため、業者を風呂場に連れて行き点検させたところ、風呂場の配管の繋ぎ目からの水漏れが確認され、床下を見ると(床下収納庫を外すことで確認できる)私の人差し指の第2関節位のところまで水がたまっている状態でした(約4.5センチ)。なぜこのような状態になったかを確認したところ、施工段階で締め付けが弱かった可能性が強く考えられるとの回答だった。私の考えでは、最初は基礎部分(ベタ基礎)に水溜りがなく水漏れが確認できなかったが、時が経つに連れて水溜りができ、そこに雫が落ち、水滴の落ちる音が大きくなって発覚したと思っています(これって欠陥住宅ですか?)。
 今は水を抜いてもらい基礎部分も乾燥していますが、2年という期間基礎に水が溜まっている状態だったので床下がかび臭くなっていました(カビで病気になる可能性もある)。また、床下の木材・鋼製束等の材料を新しいものに変えてもらいたいと思っています(鋼製束はすでに錆びている)。できるなら建て直してもらいたいところですが、たぶんそこまでは無理だと思うので、業者にやってもらえる最善の処置があれば教えてください。また、今回のミスに伴い慰謝料みたいなものはもらえるのでしょうか。
 建主さんにとっての家づくりは一生一代の大事業です。配管ミスは決して許されるミスでありません。しかし、人の行う行動に完璧を求めるの無理なものです。施工者がミスを認めて責任をまっとうする場合「元に復する」が原則です。つまり、2年で鋼製束が錆びることはありませんので、取り替えていただくことです。この工事はわりと簡単にできます。
 また、2年間、水浸しの状態では床下に露出している、土台や柱、間柱などに腐朽菌が発生している場合があります。多少の腐朽菌の場合は完全乾燥で問題は解決されますが、すでに腐った部材は取り替えていただくことになるでしょう。この場合は相当の費用がかかります。確かにカビが発生する前にカビの胞子が浮遊して室内に入りますと、住む人の健康を害する場合もあります。しかし、現在、乾燥状態が維持できているとするなら、その心配はないと思われます。
 いずれにせよ、定期点検で自分のミスを認めているようなので、誠実な業者さんだと推察いたします。家は完成してから、施工ミスだけでなく、住人のミスなどと予想できぬさまざまな事象に見舞われるものです。施工者との信頼関係は生涯、継続する事が双方にとって有益です。ともかく、実際に施工した業者さんに慰謝料などと言わずに、友好関係をしっかり保ちながら、家の健康を維持していただくことが賢明と思われます。