構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2010.03.13
改良杭の施行に問題がないか不安 2009年3月12掲載分
質問者/福岡県糟屋郡・MHさん(会社員・46歳・男)
木造在来軸組の2階建てを地方のハウスメーカーに依頼して、確認申請を取る段階にまできています。申請が下りたら基礎の着手となるわけですが、地盤調査した結果、GLから4メートル程度が軟弱なため、φ500の改良杭をすすめられました。
そこで不安になったことは、地下水位がGLから2メートルの位置にあり、改良杭の施工に問題がないかどうかということ。また、ベタ基礎は地盤が良好な場合と同じ厚さ、配筋で良いかということです。当初のベタ基礎は150ミリ厚の鉄筋の一段配置となっています。メーカー対応は常に施工業者の言いなりで、納得できる回答が得られまん。
的確な意見、アドバイスを宜しくお願いします。
地下水位と表現していますが、「地下水面位」といって地盤を掘り込んだときに、地盤面から2メートルのところまで水が上がってくる地盤のことです。別に地下2メートルのところに水脈があって、地下水が流れているわけでありません。
地盤面から4メートルの軟弱地盤を500パイの杭を打ち込むそうですが、これは摩擦杭といって、何本打ち込むか記入されていませんが、杭の打ち込みで地盤の密度を強固にして、地盤強度を向上させる方法です。一般的な方法で問題はないと思います。
ハウスメーカーも杭打ち業者の言いなりで、頼りなさに不安を抱いているようですが、住宅品質確保促進法により、地盤変動で構造体に問題が生じた場合は、瑕疵担保責任が施工者側に課されます。したがって、不具合が生じたときの保証契約のようなものが、メーカーと地盤補強業者間でなされているのが一般的です。
文面から判断しても施工的にも、また法律で質問者の権利が守られていることからも、本件については、特別気にする必要はないと思います。