2010.03.20
梁が腐って蟻の巣に! 2009.03.21掲載分
質問者/埼玉県・MKさん(会社員・32歳・男)
平成9年の末に小さいながら家を購入しました。ところが、おととしの夏くらいに蟻が大量に発生しました。そのときはすぐに居なくなって気にしなかったんのですが、去年の夏にも今度は羽蟻も大量発生し、おかしいと思い、家中をチェックしたところ、屋上への出口付近で雨漏りによって壁が少しボロボロになってました。
シロアリかと思い、業者に連絡して来てもらいました。壁を剥がしたら梁が腐っていて、そこが蟻の巣となっていました。幸いシロアリではないようですが、なぜ1階ではなく屋上付近に発生したのか疑問です。とりあえず殺虫剤を散布してもらったのですが、また今年も少しずつでてきました。今回も業者に来てもらう予定なのですが、前回来たときにできれば折半で…と言われました。納得がいかず、まだお金は払ってませんが、どうしていいか悩んでます。
契約書を見る限り、瑕疵担保責任については何も書かれていません。平成12年以前の建物なので、どこに責任が発生するのかもわかりません。どう対応するべきか教えてください。お願いいたします。
仰せのとおり、平成12年以前の建物なので瑕疵担保責任の適用が受けられません。原因は雨漏りか内部結露によって、2階の部分の梁の含水量が増加し、腐朽菌が発生して蟻の巣が出来やすい環境になったものと思われます。蟻道は蟻の嫌いな場所は素通りして、住みやすい場所に繁殖します。腐朽菌の要因をしっかりと調査して対策を行うのが先決でしょう。
費用については、年月も経過しておりますので、全額を業者に負担させるのはかなり困難であると思われます。また、業者さんと対立して他の業者を使いますと、その時点で施工業者との関係が断絶して、結果的には質問者が新しい業者に全ての補修費用を払うことになりかねません。業者さんと感情的にならずに、穏やかに状況を見てもらい、少しでも良い条件で改善工事をしていただくことが賢明と思います。