高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

家の外回りについて

外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど

2010.03.29

水はけと床下換気がきになる 2009.03.28掲載分

質問者/東京都練馬区・HYさん(32歳・女)

 新築の一戸建て住宅ですが、立地条件と間取りが気に入ったので、購入を考えたいと思っていますが、水はけと床下換気の件が気になり、ご質問させていただきました。
 20坪の木造3階建て住宅なのですが、周囲の住宅より50センチほど掘った形で建っています。基礎パッキン工法(ベタ基礎)で基礎は作られていますが、床材との隙間が25センチほどしかありません。すでに出来上がっている物件で、床下点検口、和室、床下収納庫など、床下を見る方法がないのですが、一般的にこのような作り方でも大丈夫なのでしょうか? もし何かトラブルが起こるとしたら、どのようなことが考えられ、予防としてはどのようなことができるでしょうか?
 ベタ基礎の上に直接、床を組む手法も存在します。したがって、本件が必ずしも間違った手法ということはできません。しかし、床下は常に通気がなされて乾燥状態に維持管理することが求められます。ベタ基礎に直接、床を組む手法の場合は、ベタ基礎自体を完全乾燥の状態を維持できるようになされています。
 本件の25センチの隙間が中途半端な感じを受けます。基礎パッキンの場合は、土台の下が開放されて床下換気口の役割を果たしますが、外周辺だけでなく、床下全体の通気が促されているかどうかの確認が求められます。特に地下水面位といって地盤面のすぐ下まで地下水が上がっている地盤では、床下を乾燥状態に維持することが大変難しくなります。
 強制的に床下換気を行う換気扇の取り付けも必要な場合があります。少なくとも、定期的に床下の乾燥状態を確認できる点検口の設置は必須であると思います。地下水面位の高い地盤では、側溝や暗渠による対策があります。いずれにせよ、床下の環境維持は、家の寿命や住む人の健康にも大きく関ってきますので、上記の点を念頭に施工者との綿密な対策を要します。