構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2010.03.31
木造軸組み工法の外壁の施工について 2009.03.31掲載分
質問者/神奈川県平塚市・MKさん(39歳・男)
隣家の施工中、気になることがありましたのでご質問します。
私はハウスメーカーで坪単価30万前後で作りました。お隣はおそらく50万程度だろうと思います。私のところは、軸組みの柱に直接、防湿シートを施工し、その外側にすぐにサイディングがきています。そのため、断熱材などもどこにも固定されていないようです。ただ、そのことにあまり疑問を持ちませんでしたが、お隣は柱の外側に家全体を合板で囲み、その上に防湿シートを施工し、サイディングをしています。これは値段の差で違うものなのでしょうか? 他にも気になって見たりしていると、どこもお隣のようになっています。本来の建築のあり方はどちらが基準なのでしょうか? また、これは手抜きですか? もしそうだった場合、対処の仕方を教えてください。
質問者の家の施工方法は、従来の軸組構法の通常のやり方です。筋交いといって、柱と柱の間にクロスした木材を取りつけて、地震や台風の時の強度を保ちます。匠の技を取り込んだ従来の方法です。
昨今は、省力化と確実な耐力壁(壁倍率といって基準があります)を構成するために、隣の家のように構造用合板を外側から張りつける方法が普及しています。
一昨年から建築基準法が改正され、この基準がさらに厳しくなり、確認申請の際に厳しくチェックされます。従って、価格に関係なく、合板方式も筋交い方式も強度だけは担保されるようになっております。繰り返しますが、施工価格に関係いたしません。断熱材の固定方法は、これとは関係なく、壁の空間に隙間なく充填されることで断熱性を持たせます。