2010.04.09
擁壁沿いの庭の土が減っているようです 2009.04.09掲載分
質問者/神奈川県横浜市・MOさん(会社員・34歳・男)
約3メートルの擁壁の上に建った、築15年の住宅ですが、3年前に購入後、擁壁沿いの庭の土が減っています、3ヵ所ほどの水道(みずみち)による10センチほどの陥没が過去に見つかっています。少しずつ土が減っているようです。業者に見てもらったところ、土を補充していくしかないということと、築後だいぶ経過しているのでさほど問題ないとのこと。また水道局への問い合わせからは、家屋調査士への依頼がよいということでしたが、費用が相当額かかるとのこと。根本的な解決策はないのでしょうか?
高い擁壁で土留めを行っているということは、たくさんの土砂を埋め込んでいると思います。擁壁沿いということは、元からの地山ではなく、まさに埋め立てした土砂部分です。長期の間に土砂の隙間に雨水で砂や細かい土が入りこみ、陥没状態となる場合があります。
また、擁壁沿いに内部に泥流溝ができることがありますが、その場合は近くにその泥水を発見できるでしょう。さらに、水道水が漏水している場合は、水道代金が膨大になり、すぐにわかります。その他の要因で水が泥を流している場合も、近くにその泥水やその痕跡を発見できることと思います。そうした兆候がない場合は、単純な埋設陥没で埋立時期にあった隙間が埋まって陥没したとも考えられます。擁壁に、表面の亀裂や周辺に泥流流出の痕跡がない限り、たいした問題はないと思います。