高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.04.19

雨の中の棟上げ 2009.04.18掲載分

質問者/長崎県諫早市・あきらさん(会社員・35歳・男)

 現在2×4工法で新居を建設中なのですが、100%雨、しかも豪雨になると天気予報でわかっている日に棟上げを強行されてしまい、家中が水浸しになりました。その上、その日の夜間から明け方にかけてもまとまった雨が降るとわかっていたのに、全く雨養生をせずに放置された結果、さらに水浸しになってしまいました(1階・2階の床板もずぶ濡れ状態)。
 建設会社は乾燥させれば問題ないので、そのまま工事を進めていくと言いますが、床に水が溜まった状態を見て、とても問題がないとは思えません。法的手段をとっても建て替えを要望したいのですが、天候が理由では勝ち目はないのでしょうか? 雨養生をしなかったことなど、建設会社に重大な過失があると思えるのですが。アドバイスお願いします。
 全国の地域で、連日のように豪雨に見舞われ、建て込み中の建築物が雨に曝されることはたびたびあります。構造部材が雨に濡れることについては、屋根を敷設して、仕上げ材を張り込むまでに乾燥させることで問題が大きくなることはありません。

 ただし、2×4工法の場合、合板パネルの中に断熱材が入っていると思われます。長崎県の場合、どのような種類の断熱材が入っているかわかりませんが、グラスウールやロックウール、セルローズファイバーのような繊維系のものであれば、雨水を乾燥させる必要があります。

 スチレンフォームやウレタンフォームなどであれば、湿気を吸わないので構造部材の乾燥で済みます。しかし、多くの2×4工法の場合、繊維系断熱材を採用しています。繊維系断熱材を使用する場合、雨養生を行って建て込み施工を行うのは過失というより常識なのです。

 この断熱材の乾燥をしっかり確認して工事を進めるよう、施工者に要請すべきでしょう。