結露と換気の問題
窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど
2010.04.21
床下拡散ファンと室内の排気ファンについて 2009.04.21掲載分
質問者/岩手県花巻市・T.Tさん(公務員・41歳・男)
床下の温度ムラを無くすために、床下拡散ファンを設置したいのですが、何か良い機種はありますか。教えてください。また、夏季の最上階の温度を廃熱するために排気ファンを取り付けたいのですが、何か良い機種を紹介願います。
わが家は第3種換気をしておりますが、給気は外壁の通気胴縁から取り入れております。最上階にあるパッコン(給気口)に逆に排気ファンを取り付けたらと考えましたが、通気胴縁に排気しても問題ないでしょうか。
さらに、屋根には、ビーズ法プリスチレンフォーム100ミリを二重張りしておりますが、耐熱温度が約80度の材料に対して、夏季の屋根の温度は大丈夫なのでしょうか。お教え願います。
床下は常に乾燥状態を維持することが何よりも大切です。床下の空気を拡散するより、床下の湿気が通気によって外部に排出させることを優先させてください。自然通気(自然換気)機械換気などの方法がありますが、電動式の床下専用換気扇が市販されております。この換気扇を取り付ける場合は、換気扇に向かって床下の通気が均一に行われるように、反対側に吸気口を設け、さらに基礎間仕切りなどによって、通気が阻害されないように注意することが肝心です。十分な通気によって必然的に床下の温度ムラは解消されます。
家の換気を通気層から行うことは好ましい施工方法でありません。直接、外部に換気できるように改良すべきでしょう。排気も吸気も直接、室内と外部に行うべきで、換気経路をしっかり念頭に入れた換気を行うのが常識です。
屋根の断熱材をスチレンフォームで行う場合、ご指摘のように屋根は直達日射を受けますと100度近くにもなり、スチレンフォームは80度以上になりますと、熱による性能劣化を起こします。100ミリのスチレンフォームを二重に敷設したということは、断熱性能としては十分な厚さです。しかし、上部の断熱材と屋根下地の間隔が充分に取られていることが前提です。二重断熱層の構造にもよりますが、屋根材の直近のスチレンフォームの上部に遮熱用の合板が張られていると良いのですが確認してください。